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ブログ | 株式会社クリエート - Part 5|記事一覧

今回は、二世帯住宅におけるお子さんの足音に対する、防音・遮音対策についてご紹介します。

新しく二世帯住宅として改修される場合、一階を親世帯、二階を子世帯に改修される計画を立てる方が、圧倒的に多く感じます。

そんな中、キッチン、バスルーム、トイレなどのをそれぞれの階に配置することを検討される方は多いのですが、ライフスタイルの差から来る生活騒音まで事前に検討されることは、中々ありません。

二階から聞こえてくる話し声やテレビの音。物を引きずる音や、場合によっては子供たちの走り回る音……。

就寝に入る時間にこんな音が響いてきては、翌日の仕事に差し支えますよね。

反対に、早くからそういった生活音がして、休日なのにゆっくりできない、眠りが浅くなってしまうといった現象も起こりえます。

「せっかくの二世帯住宅なのに、お互いのライフスタイルがすれ違ってしまい、様々なことが苦痛になってしまった」

こういった声は、よく伺います。

今回はそんな、二世帯住宅における防音・遮音対策について、3つご紹介いたします。

 

二世帯住宅(戸建て)にて、子どもの足音での防音・遮音対策

 

対策① 一階と二階の間の天井裏に、断熱材を敷き詰める


一般的な住宅では、一階と二階の間に、防音素材はおろか、断熱材も入っていません。
その部分に断熱材を敷き詰めるだけでも、防音効果が期待できます。

また、断熱材を敷き詰めることによって断熱効果も得られるため、室温を快適に保つことができるようになります。

生活の快適さと防音対策、両方が期待できる対策です。

ただし、断熱材には多くの種類があるため、どの断熱材を使うかは、慎重に検討する必要があります。

「標準的なものでいいよ」という場合であれば、グラスウール100㎜をおすすめしています。

 

対策② 二階の床下地に遮音緩衝材を敷き詰める


目に見える床の、奥にある部分、床下地というところに、遮音緩衝材を敷き詰めます。

床への衝撃音に対して特に効果的で、お子さんの走る音が階下に伝わるのを防ぐのに有効です。

フローリングなどの仕上げ材は緩衝材の上にくるので、見た目はこれまでと変わらず、部屋の印象を損なうことなく対策できます。

実際の流れとしては、ダイケン工業の遮音マット(S18)を張り、合板下地を重ねた後、フローリングなどの仕上げ材を張ることで完成となります。

 

対策③ 壁下地や窓を変更する


壁を伝う音を対策することも、防音においては大切になります。

壁下地に張るブラスターボードを遮音パネル仕様にすることや、アルミサッシ窓にインナーサッシを設置することによって、防音効果が得られるとともに、居住空間をかなり快適にすることが可能です。

また、壁に対策するため、外から入ってくる音にも強くなります。

 

まとめ


このように、防音室を作らなくとも対処法は様々あります。
但し、やみくもに詰め込んだり、挟み込んだりしないようにしないようにだけ、注意してください。

あなたのお家で発生しやすい音、生活音の性質・種類を把握して、間取りにどのように干渉するか、十分検討した上で、計画的に対処することが大切です。

大規模な工事をしたり、大きな防音室で部屋を狭くするばかりが防音ではありません。少ない予算でも、効果的に対処すれば、十分な対策が取れます。

せっかくの二世帯住宅、生活音のトラブルからご家族の笑顔が無くなってしまうようなことにならないよう、
ご夫妻と親御さん世帯、お子さんの暮らしを、是非より良いものにしてみてください。

まずは信頼のおける業者に相談してみるのが、一番の近道です。
株式会社クリエートでは、目的に応じた防音・遮音・生活音対策の状況から、将来的な居住空間のありかたをしっかりヒアリングさせていただき、快適なプランをご提案していきます。
もしお困りのようでしたら、ぜひともご相談ください。

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受付時間 9:00~19:00

今回は身近な防音対策、オンラインミーティング時のハウリング対策について、ご紹介します。

会社でオンラインミーティングをしているとき、「音がハウリングしている」と言われたことはないでしょうか?

それが自社内のリモートワーク時ならともかく、取引先とのミーティングであったら大変です。

そんな、オンラインミーティングの際のハウリングの要因や、それを防止する、防音・遮音対策についてご紹介いたします。

 
オンラインミーティング時のハウリング防音・遮音対策

音響機材が要因のハウリング


ハウリングの要因には、大きく分けて二種類あります。
一つは、音響機材に依る要因。

ハウリング現象は多くの場合、スピーカーとマイクの位置関係が原因で発生します。

例えば、マイクとスピーカーが向き合ってしまうような設置がされていたり、そもそもマイクの数が多かったりするといった状況です。

他にも、マイクとスピーカーの波長がループしてしまいハウリングが起こってしまうなど、音響機材のセッティングによる原因ですね。

こういった場合、音響機材のセッティングによるアプローチから、対策することになります。

 

建築的要因によるハウリング


音響機材以外で考えられるのが、建築的な要因によって、ハウリングが起こっている場合です。

「建築的な要因」と言うと少し身構えてしまうかもしれませんが、要するに、部屋の造りや使われている素材が、ハウリングしやすいものである場合です。

天井や壁など、部屋に使われている素材によっては、音の反響や反射を引き起こしやすい状態になることがあります。

原因となっている割合は低いですが、機材が近い場合や、物理的に狭かったりする場合などは、建築的な要因からハウリングが発生していると言えます。

このように、「部屋そのものが、そもそもハウリングしやすい造り・素材で出来ている」という場合は、音響機材のセッティングを変えたり、取り替えたりしても、意味がありません。

そういう場合、建築的な面から環境を変え、ハウリングを防ぐ必要があります。

 

ハウリングの解決方法


音響機材の設定だけでハウリングが抑制できればそれに越したことはないのですが、
それで解決できない場合、次は建築的なアプローチをしていくことになります。

 

ハウリング対策① 音響機材が要因への対策

音響機材が要因となるハウリングには、音響機材による対策をしていきます。

すぐにできる対策としては、スピーカーの向きを部屋の長手方向に変えることや、機材の配置を変える等があります。

スピーカーの向きを変えると壁までの距離や音の反射の具合が変わりますし、向きだけでなく、設置場所を調整するだけでも、十分な効果を得られる場合があります。

試行錯誤する必要はありますが、それで解決できるのなら、これが最も費用対効果に優れる、効果的な対策です。

スピーカーが移動させられたり、場所の調整が可能でしたら、まずはここから試してみるのがオススメです。

 

ハウリング対策② 建築的な要因への対策

音響機材への対策だけでハウリングが抑制できればそれに越したことはありません。
しかし、それで解決できない場合、次は建築的な要因に対してアプローチしていくことになります。

ハウリングは、床・壁・天井の6面体をピンポンゲームのように反射することで起こる、電波障害です。
そのため、各面に対して一つづつ対処法を考えながら、以下のようにひとつづつ対策を検討していくことになります。

床:吸音率の高いカーペットを使う

壁:壁下地を遮音パネル(PB下地)に変更し、凹凸のあるクロスに張替える

天井:吸音性の高い、ボード系の天井材を張る

また予備対策として、スピーカーの正面壁にカーテンを吊るすだけでもハウリング対策効果が得られます。

また、ハウリングを防ぐ緩衝材を壁掛けパネル化した、吸音パッドというものも各メーカーから販売されており、それを取り付けることも可能です。

予算とハウリングの程度によって、適切な対策を選ぶことが重要になります。

 

実際の事例


実際、ハウリングにお困りの会社様もいらっしゃり、相談をいただきました。その際は、会議室の天井全体を、吸音パネルに張り替える工事を行いました。

通常、防音室施工では室内面積に対する吸音仕様の割合を、80%まで上げることが理想とされていますが、

弊社では、基本的に100%(すなわち室内天井すべて)を、吸音仕様にすることを、施工基準としています。

 

まとめ


いかがでしたか?

オンラインミーティングの環境は、ミーティングの内容はもちろんのこと、外部の方への印象をも左右する、大切な要素です。

こちらの記事で、ハウリングを抑制する工事が毎日の仕事に関わる、身近なものであることが感じていただけるきっかけとなれば幸いです。

仕事を円滑に、相手方にも気持ちよくオンラインミーティングに望んでもらうためにも、ハウリングしない環境を作って臨んでくださいね。

今回ご紹介したように、防音・遮音に関する適切なノウハウがあれば、必ずしも、費用のかさむ大きな工事は必要ありません。

必要最低限の対策で最大の効果を得るためにも、まずは信頼のおける業者に相談してみるのが、一番の近道です。プロの知恵をちょっと借りるつもりで、お気軽にご相談ください。

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家でドラムなどの打楽器を練習したいけど、音漏れが気になる……。音量だけでなく、あの振動音も抑制したくて……。

打楽器を演奏される方から、こんなお悩みをよくいただきます。

打楽器の音量と、あの独特の振動音が響く聞こえ方は、ご近所との騒音トラブルの原因にもなりやすいところ。

けれど、そんなトラブルの心配をせずに、思いっきり演奏したいですよね。

今回は、打楽器の振動音を抑制する、防音対策についてご紹介します。

 

打楽器の振動音の抑制には、「防音室工事」が最も効果的

 

結論から言うと、打楽器の振動音を抑制するには、対策として、「防音室工事」を行うのが最も効果的です。

振動音というのは非常に曲者で、通常の防音工事だけでは解決できません。振動音とは、建物そのものを伝っていく音であり、防ぐのがとても困難だからです。

「そこそこの防音」止まりで問題解決には至らず、かけた費用が無駄になってしまった……。こんなことすら起こりえます。

ちゃんとした対策を打ち、問題を根本から解決できる方法をとるのが、最善の解決になります。

 

防音室工事のメリット

 
打楽器による振動音を遮音できることが、防音室工事の一番のメリットです。

単に防音素材を使う工事ではなく、部屋の構造から、防音仕様に変えていきます。

ルーム・イン・ルームと呼ばれ、部屋の床・壁・天井を、建物に直接触れないような構造にすることで、振動や音が外部に直接伝わることを防ぎます。

イメージとしては、部屋の中にもう一つ部屋をつくり、内側の部屋を吊り上げるような形になります。

これに加えて、内部の部屋と外部の部屋の間に緩衝材を組み合わせることで、徹底的に遮音していきます。

遮音性、防音性だけでなく、断熱性、調整熱性にも優れるため、快適な室内環境を作ることが可能です。

 

防音室工事のデメリット

 
防音室工事を行うデメリットとしては、部屋が狭くなることが挙げられます。

部屋の中にもう一つの部屋を作るため、どうしても、元の状態よりも部屋が狭くなってしまいます。マンションなどは床下の都合で、床段差が大きくなることもあります。

また、通常の防音工事に比べると大掛かりなため、費用が掛かるという点もあります。

ただこれは、それだけ打楽器の振動音を防ぐことが難しいことの現れだと、そう思っていただきたいです。

防音室工事は費用が掛かる分、騒音問題に対する確かな解決法です。

 

DIYは可能か?

 
気になるところかもしれませんが、この規模の防音工事になってくると、DIYは不可能だと思ったほうがいいでしょう。

ルーム・イン・ルームの構造を施工することはもちろん、振動音を防ぐには、通常の防音以上に、専門の知識が必要になります。繰り返しになりますが、それだけ、振動音を防ぐことは難しいのです。

ですから、打楽器の振動音を抑制するためのDIYというのは、選択肢として現実的と言い難いというのが、実際のところです。

防音に限らず、「安物買いの銭失い」とならないためにも、専門技術・知識が求められる分野ではプロの力を借りるのが一番です。

 

まとめ

 
いかがでしたか?

打楽器の振動音をカットすることは難しく、そのためには、部屋の構造から工事する必要があることが、わかっていただけたかと思います。

「費用だけ掛かって結局、解決できなかった……」、と、こんなことを防ぐには、防音室工事を行ってきた実績のある、信頼のおけるプロに相談するのが一番の近道です。

もし打楽器の防音でお困りでしたら、まずは専門家にご相談ください。

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外からの音に対しても、外へ漏れ出る音に対しても、一番大きな要因を閉めるのが「窓」の防音。

音が漏れやすいこの部分の対策は、防音を考えるなら欠かすことができません。

どんな対策をすることで窓を伝う騒音を消すことが可能なのか、どのような防音・遮音効果を得ることができるのかをご紹介します。

 

戸建てorマンションで対策は変わってくる

 

まず、対策したい建物が戸建てかマンションかによって、取るべき対策が2つに分かれます。

今回は、両方のパターンを見てみましょう。

 

マンションの場合

 
マンションの場合、外部建具は共有部分となっています。つまり、外部建具をこちらで変更することができません。

こういった場合、外部建具はそのままに、インナーサッシを入れて防音対策することになります。

 

インナーサッシとは?

防音サッシ、断熱サッシとも呼ばれる物で、もともとあるサッシの内側にもう一つサッシを取り付け、窓を二重にします。元あった窓とインナーサッシの間に空気の層を作ることで、防音や断熱、結露防止などに大きな効果を発揮します。

メリットとしては、防音・断熱性が高く、短い工期で高い効果を得られることがあります。
デメリットは、窓が二つに増えるため、開閉や掃除の際、手間が増えてしまうことです。

防音用として使用するのは主にLOW-Eと呼ばれるガラスですが、他にもベアーガラス(PG)、単板インナーサッシなど様々な種類があります。

また、三重にインナーサッシを設置することで、更なる効果を得ることも可能です。

 

戸建ての場合

 
戸建ての場合は、マンションと違って全て自身の所有ですから、外部建具から改修することが可能です。ですから、外部建具ごと、防音仕様にしてしまうのが、最も効果的です。

新築の場合は、最初から防音仕様を要望することで、通常のガラスから防音ガラスに変更することができます。

また、既存のお家であっても、アタッチメント使用して防音ガラスに取り換えることが可能です。

但し、注意点として、ガラスの重量によって既設されている窓のメーカーさんから、対応不可と言われる場合があることは留意しておきましょう。

 

防音ガラスとは?

音を軽減する、防音専用の合わせガラスのことです。

防音性能はガラスの厚みに比例するため、2枚の板ガラスに防音用の特殊フィルムを挟み込み、厚みを増しつつ音をシャットアウトする機能を持たせます。

合わせガラスの一種なため、飛散防止、防犯ガラスとしての役割もあるのもポイントです。

 

まとめ

 
いかがでしたか?

窓にきちんとした対策を施すことで、防音性能は格段にアップします。マンションはインナーサッシ、戸建てでは外部建具に対策すると、覚えておきましょう。

使う建具は多岐に渡りますが、最後は、軽減したい音の大きさ・種類や、予算との兼ね合いになります。

必要な防音性能を適正な価格で得るためにも、まずは防音のプロに相談し、調査を頼んでみてください。きっと、満足のいく成果が得られるはずですよ。

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気密性の高い室内や、防音性能の利いた室内では、声や音がやまびこのように反響し、嫌な響きが耳を突いてしまいます。

会議室のプレゼンでこれが起これば相手に悪印象を与えますし、ピアノを弾くときなどは、反響が演奏を台無しにしてしまいます。

これを防ぐのが、「吸音材」と呼ばれる素材です。今回は、吸音材の効果や、実際にどんな素材を使用しているのかをご紹介します。

 

吸音材とは?


吸音材とは、音を吸収することで音漏れや反響を押さえる性質を持った素材です。空気中に伝わる振動エネルギー、つまり音を軽減します。柔らかい素材を使って、音を吸収するイメージです。

吸音材は、室内の嫌な反響音を軽減したり、残響時間を調節するのに使われます。防音対策には不可欠となる素材で、他の防音材と組み合わせることで、音の反響を調節します。

 

吸音材が使用されるシーン


狭い部屋で音が響くケースや、会議室などの広い部屋で声がこだまして聞き取りづらいケースで、吸音材は特に力を発揮します。

例えば、会議室でプレゼンする際、マイク音声が嫌な形で耳に残るとき。テレワーク中の音声が聞きづらい、伝わりづらいとき。こういった仕事シーンに影響が出る場合も、解決には吸音材が使われます。

また、ピアノなど楽器演奏の場合は、反響して時間差で耳に届く音のせいで、気分が悪くなってしまうこともあります。

吸音材はこうした反響を調節することで、防音トラブルを解決します。

ちなみに、コンサートホールなど、大きな音が出ることが前提の建物の場合、設計の段階から、吸音機能を重視する場合もあります。コンサートホールで天井が波打っていたり、凹凸の異形の形状をしているのは、防音効果を得るため設計です。

 

代表的な吸音材


多くは天井仕上材に吸音ボードを張ることで、音を軽減します。また、壁に吸音パネルを張ったり、吸音効果のあるカーテンを使うなど、様々なアプローチがあります。

その中でも代表的な、天井に使う吸音材をご紹介します。

 

大建工業 ダイロートン防音健康快適天井材 オトテン

厚み27ミリの素材に、曲線を活かした意匠と、高い吸音性能を併せ持ちます。ハイレベルな吸音性能が求められる場合、こちらをおすすめしています。

他にも厚さ19ミリの「オトテンモダンシリーズ」という選択肢もあり、予算や用途に合わせて使うことができます。

 

まとめ


沢山の防音材を使えばその分効果は高くなりますが、住宅の状況や予算の関係を鑑みないといけませんから、手あたり次第に使っていくのは現実的ではありません。

なので防⾳材は、「どこ」で「何」をしたいかによって、素材を適切に組み合わせる必要があります。

要因と目的に合わせた提案のできる専門家にお任せいただき、高額にならない、適正な価格の吸音工事を計画してください。

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