現場の裏側ブログ

6月, 2022 | 株式会社クリエート|記事一覧

訪問した際、会議室から声が聞こえてきたことはないでしょうか?
それも、内容まではっきりと聞こえてきて、「これって、自分が聞いてしまっても大丈夫な話なんだろうか……?」と、そわそわしたことなどはないでしょうか?
もし自社に訪問した方が、同じように感じられていたら、それは大問題です。「情報漏洩のリスクをそのままに放置している会社」と思われてしまいますし、「これから話す内容も、筒抜けになってしまっているのだろうな」と懸念を抱かれては、まとまる商談もまとまらないかもしれません。

WEB会議の頻度がどんどん上がってきている昨今において、その内容が筒抜けになってしまっていると思われては、信頼性を失うことに繋がりかねません。
会社の信頼性を確保するためにも、また、会議や作業に集中するためにも、会議室の防音、情報漏洩への対策には注力すべきです。
今回は、会議室の音漏れの原因となる箇所をピックアップし、音漏れしない会議室を作る上でのポイントをご紹介します。

 

会議室の音漏れの原因


 

 
会議室の音漏れの原因となる個所は、大きく分けて二つあります。

 

扉や窓、パーテーションの隙間

取り外しのできるパーテーションや扉といった可動部分は、その構造上、可動するための隙間が発生します。ここから音が出入りすることが、音漏れの大きな原因の一つです。
音は空気の振動が伝わることによって広がるので、すき間があればあっただけ、中の音は伝わりやすくなります。窓を開けた部屋と窓を閉めた部屋では、後者の方が音が漏れづらいですよね。これと同じです。
防音においてはまず、こういった隙間を埋め、気密性を確保することが重要になってきます。

 

壁や床そのもの

音は空気の振動ですが、物体を介しても伝わります。壁や天井を通じて伝わってくる音が、この代表例です。
締め切った会議室でも音漏れが起こるのなら、隙間を伝って伝わる音とは別に、この、物体を介して伝わる音の対策も必要になってきます。
厚い素材ほどこういった音に強いため音漏れしづらく、薄い素材ほど簡単に音が漏れてしまう傾向にあります。
空気の隙間から伝う音にプラスして、使われている建材を伝う音を対策すること。これが、会議室の防音において大切なことになります。

 

実際の対策


ここからは、具体的な対策をご紹介していきます。
 

パーテーションの隙間を埋める・サウンドマスキング

先もご紹介したように、気密性の確保は防音において非常に大きな役割を果たします。もしパーテーションの欄間が空いている状態でしたら、まずはそこを閉じるところからスタートしましょう。
サウンドマスキングとは、スピーカーから背景音を流すことで、聞こえてほしくない会話などの音を上書きすることです。防音とは少し違うアプローチとなりますが、情報漏洩に対する一つの対策となります。

 

壁に吸音パネルを設置する

吸音パネルは、音を吸収する機能を持ったパネルのこと。音を吸収することによって、外部に漏れる音を軽減する働きがあります。
音そのものを遮断する効果はありませんが、室内での反響を減衰させることによって、間接的に防音効果を得ることができます。
入手や設置は容易ですが、どの位置にパネルを設置するべきか、どの程度使うべきかなどは、ケースバイケースで判断していく必要があります。そのため、目的と用途に合わせて使いこなすことが求められる点には、注意が必要です。
 

床に吸音材を使用する

吸音性の高い素材、例えばグラスウールやロックウールといった素材を使用することによって、高い防音性を得ることができます。
他にも、床にはフローリングと比べて吸音性の高いタイルカーペットを使うなどの対策もあります。
また、2階以上に会議室がある場合、床下地に遮音緩衝材や、防音素材敷き詰めることで階下に対しての対策になります。
 

壁にツインガラスを使用する

最近では、壁一面にガラスを使用して、開放感のあるオフィスをお作りになる企業様も多くいらっしゃいます。
そういった場合、ただの一枚ガラスではなく、ツインガラスを使用することをおすすめします。ただの二重ガラスではなく特殊なコーティングが施された専用のガラスとなっており、高い遮音効果だけでなく、断熱効果も期待できます。
解放感と清潔感を兼ね備えた内観と、利便性を両立したいのでしたら、ツインガラスの使用をおすすめします。
社員や取引先に与える印象がガラリと変わり、現代的なイメージとなりますから、そういった点でも好印象を与えられます。オフィスのリフォームの際は、雰囲気を一新する意味も込めて、是非とも検討していただきたい対策の一つです。

 

より良いオフィス環境を


会議室の防音について、様々な対策をご紹介しました。
真摯に営業しているのに、ふとした音漏れによって、会社の信頼性を損なってしまう。こんなことを避けるためにも、会議室の防音対策は重要です。
また、防音に伴うリフォームで取引先への印象を良くしたり、社員のモチベーションを向上させたりと、単なる防音対策以上の効果が発揮できるものも、多くあります。

市販のものをご自身で設置して対策することも可能ですが、やはり会社の中核となる部分、性能や見栄えには、こだわりたいところですね。
そういった際はぜひ、プロの力を借りることを、ご検討ください。豊富なノウハウと多数の実績により、最高の防音性能をご提供いたします。

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受付時間 9:00~19:00

ギターやヴァイオリンといった弦楽器を、自宅で演奏したいと思ったことはありませんか?
コロナ禍も続く中、自宅でできる趣味として、楽器を始められる方が多くいらっしゃいます。
しかし、そういった際に常に付きまとう懸念として、防音の問題があります。隣室のことが気にかかるマンションはもちろん、戸建てであっても、ご近所に配慮する必要があります。
せっかく始める新しい趣味、できることなら、思いっきり楽しみたいですよね。

今回は、新たに楽器を始められる方、特に、ギターやヴァイオリンなどの弦楽器に関する防音対策について、それぞれ、メリット・デメリットをご紹介します。

 

弦楽器の防音対策

 

 
弦楽器の演奏に際して、様々な防音対策があります。それでは各防音対策について、メリットやデメリットを踏まえながら、ご紹介します。

 

消音楽器の使用・防音カーテンの取り付け

ヘッドホンに繋ぎ音を出す消音楽器を使うことで、楽器そのものから音を出さず演奏をすることができます。
また音漏れが窓から発生している場合、気密性が高く防音に特化している防音カーテンの導入も対策になります。
デメリットとして、消音楽器はどうしても電気楽器のため、アコースティックな楽器とは音も演奏感も異なってきます。そのため、使用感が異なることを前提にして利用する必要があります。
防音カーテンについては、窓からの音漏れに効果がある対策のため、窓以外から漏れた音に対しては効果的な対策にならない部分となります。

 

吸音材を壁に貼る

吸音材とは、反響音を軽減する効果を持つ素材のこと。発生した音を吸収することで、隣室や屋外に音が伝わるのを抑制します。
ワンタッチで壁に貼りつけられるタイプの物も販売されており、設置も簡単なように感じますが、吸音という特性上、音の聞こえ方を変化させてしまうという部分もあります。
音が変わってしまってしまっては、演奏の楽しみも台無しになってしまいますよね。ここの加減を上手く調整する必要があります。
そのため、入手、設置は簡単でも、「どのレベルの吸音性能を、どのように持たせるか」の判断は、専門業者に相談することも一つの方法でしょう。

 

防音室にリフォームする

防音室にリフォームすることが、最大の防音対策になります。

音が漏れない、外部に響かない部屋に作り替えることで、部屋から音が出ていくことを防ぎます。
楽器の方で音を抑制する必要もなく、時刻を気にせず、思いっきり演奏することができるようになります。
さらに、専門業者に依頼することで、音の響きも自分好みに調整することもできます。

メリットとしてはやはり、周囲を気にすることなく、楽器の音をそのまま楽しみながら演奏できるということ。環境を整えるという意味では、これ以上のものはありません。
いつでも、演奏したいときに好きなだけ、思い切り演奏を楽しむことができる。近隣だけでなく、家族にも気兼ねなく演奏できること。これが最大のメリットです。
デメリットとしては、やはり費用が掛かること。リフォームとなるため、相応の費用が発生する点はやむを得ません。
設置タイプの防音室もありますが、楽器を演奏するには、広さに難があります。ですから、楽器演奏のための防音と考えるのなら、設置タイプは適したものとは言えないということには、注意してください。

得られるリターンは他のどんな対策よりも大きいため、演奏を気兼ねなく楽しむ環境をつくり上げたいのでしたら、是非検討していただきたい方法でもあります。

 

楽器の種類や必要な防音に合わせた対策を


消音楽器、防音カーテン、吸音材、防音室など、いくつかの対策を紹介してきましたが、メリット・デメリット、効果の違いまで、その特徴は様々。
しかし共通して言えるのは、必要な防音の程度に合わせて、適切な対策を選ぶ必要があるということです。
吸音材を使いすぎてしまっては、演奏した際の音が通常の空間とは変わってしまいますし、手軽な防音カーテンであっても、音漏れが窓以外からであれば、求めた効果は得られません。
ギターなのか、ヴァイオリンなのかといった楽器の違いや住宅、周囲の環境、求める防音効果と予算をどこで釣り合いをとるかなど、さまざまな判断が必要になってきます。
こういったことを総合的に判断して、最も費用対効果の良い形で落とし込むことが、防音対策においては重要になってきます。

 

まずは調査から


求める防音効果とお部屋の状況、使用する楽器等、様々な要素を勘案して行う防音対策が、結果的に一番効率よく、その効果を得ることができます。そのためにはまず、ご自身の環境や楽器について調査することが先決です。
そういった際はぜひ、プロの力を借りることを、ご検討ください。費用対効果を良く、失敗を防ぐことが可能です。

株式会社クリエートでは、皆様の防音・遮音、リフォーム・リノベーションに関するお悩みを解決します。
コロナ禍における新しい趣味として、大人の楽しみ方を満喫するためにも、是非一度、お気軽にご相談ください。

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