現場の裏側ブログ

4月, 2022 | 株式会社クリエート|記事一覧

バイオリンは、マイクを使わなくても、3000人以上のホールで演奏できる程、大きな音を発する楽器です。

「バイオリンを練習するとき、音漏れしていないかが気になる……」
「ご近所さんに聞こえてしまって、それがきっかけで、騒音トラブルになってしまったらどうしよう……」
バイオリンを演奏されるかたで、こうした防音の悩みをお持ちの方は、少なくありません。

自宅で練習できないとなると、音を出して練習できる場所は限られてきます(バイオリンに限らず、練習場所の確保が難しい趣味は様々です)。
一度騒音トラブルになってしまったら手遅れですし、出来れば、そういったことを気にせずに練習できる環境があるのが一番ですよね。

今回はそんな、バイオリン練習のための防音・遮音について、ご紹介します。

 

演奏と防音を両立するには、防音室と吸音材の組み合わせがベスト

 

 
バイオリンの音が外部に漏れるのを防ぐには、気密性の高い防音室を作ること、プラスして吸音材を使用することが、一番の対策になります。

音=空気の振動ですから、気密性の高い部屋を作ることで、部屋の空気の振動が外部の空気に与える影響を抑制することで、音漏れが防げるようになるわけですね。
消音機(ミュート)を使ったり、エレクトリックバイオリンを使う手もありますが、どちらもバイオリン本来の音が出せなくなってしまったり、弾く感覚が変わってしまったりして、本来の上達を阻害するのが困りもの。楽器も変えず、生音で演奏できる対策がベストです。
そして生音で練習するには、楽器に手を加えず、演奏する部屋の防音効果を高めるのが、最も効果的です。

しかし、ただ気密性を上げただけでは、今度は不快な反響音が部屋の中に残ってしまいます。
そこで、吸音材をプラスすることによって、防音と快適な演奏を両立させられるわけですね。

なので、防音室+吸音材の組み合わせによって、楽器や音を変えずに防音対策することが、ベストと言えます。

 

求める防音のレベルと、施工後の部屋の広さを想定しておく


気密性の確保する施工や、吸音性の調整は、工事や専門知識が必要になります。そのため、業者に依頼して、対策することが基本になります。
そして施工前には、必要な防音性能や、防音のために使用できる面積を、よく話し合う必要があります。

細かい計算方法を知っておく必要はありませんが、基本的な考え方として、「既存の部屋の中に、それよりも少しだけ狭い部屋を作る」というイメージを持っておいてください。
既存の天井の高さ、室内の広さと、「どのくらいの防音性能が必要か」という希望を勘案し、部屋の使用感を極力損なわずに、必要十分な気密性・防音性能を確保する。そのためにも、「自身がどの程度の防音性を求めていて、どのくらいなら部屋の広さや天井の高さを防音に充てられるか」を、イメージしておくことが大切になります。
このイメージを業者にきちんと伝えることができれば、それに対してベストな回答を、きちんと示してくれます。

また、吸音材はただ張り付ければいいというわけではなく、少ないと嫌な反響が耳を突くようになってしまいますし、多すぎれば、音を吸収しすぎて、本来の音色からどんどん離れていってしまいます。
そのため、吸音材の調節には適切な施工・調整ができる知識・経験を持ち、なおかつ、あなたの要望を上手く汲み取ってくれる、ヒアリング能力に優れた業者を選ぶことも重要になってきます。
ヒアリングが上手い業者なら、求める防音性能や部屋のイメージが曖昧であっても、それを上手く引き出して、理想の形にしてくれます。

求める防音性能と、そのために使える部屋の広さのイメージ。プラス、それを依頼する業者選びと、そこからのヒアリング。これらが、防音室を作る際の流れになります。

 

まとめ


いかがでしたでしょうか?

バイオリンを練習する時、本番で使う楽器で思いっきり音が出せないようでは、上達するものもしなくなってしまいます。好きな曲を演奏するときは、もっとですよね。
一番身近な練習場所を失わないためにも、ご近所との騒音トラブルを未然に防ぎ、ご自身も気持ちよく演奏・上達できる環境を、作り上げてみてください。
また、予算・素材・施工などの面でお困りでしたら是非、信頼できるプロの力を借りてください。結果的に、最も効率よく、最も大きな効果を得ることができますよ。

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お家のリフォームを行う際、断熱材に何を選ぶかは、快適さや結露対策など、様々な面において大切になります。

また、断熱材は防音性能も高く、遮音材としても使われます。そのため、選び方によっては断熱効果を得ながら、高い防音効果を得ることも可能です。
ある程度の予算をかければ熱効率の大幅な向上が見込めるため、快適になるだけでなく、冷暖房のランニングコストを軽減することも可能です。

しかし一般的に、断熱材にかけられる費用は、住宅の価格に対して1%以下。金額にして、30~50万円程度が相場となっています。
しかし、家の住み心地、断熱性能不足による結露の予防など、快適さや建物の寿命に直結することを考えると、100万円からの費用をかけるのが理想です。

かといって、「他にも予算をかけたいところはたくさんある……」というのもまた事実。
そうなると、この限られた費用の中で、いかに効率よく、適切な素材を使用できるかが、快適さを確保し、建物の寿命を延ばすカギとなります。加えて、断熱性能・熱効率はエアコン等の効率にも関わってくるため、ランニングコストの面でも、メリットがあります。

適切な場所に適切な種類の断熱材を充填すれば、その予算の中で十分な断熱効果を得ることは可能です。

今回はそんな、断熱材の種類ごとのメリット・デメリット・価格の差をご紹介します。
また、防音業者の視点から見た、断熱と防音を効率的に行える断熱材の選びかたも紹介しますので、是非参考にしてみて下さいね。

 

断熱材の種類と特徴

 

 
それでは、断熱材の種類と、特徴についてお話しましょう。

断熱材は、大きく分けて、4つに分けられます。

1.無機繊維系
2.木質繊維系(セルロースファイバー)
3.天然素材系(羊毛ウール系断熱材)
4.発泡プラスチック系

そしてそれぞれ、以下のような特徴があります。

 

無機繊維系

ガラスや鉱物を繊維状に加工した断熱材で、日本で最もポピュラーな断熱材でもあります。

代表的な断熱材
●グラスウール
ガラスを細かい繊維状に加工した、綿のような断熱材。密度が高ければ高いほど、断熱性が高くなる。また、防音効果を持つ。燃えにくく、撥水性も高い。ただし、湿気には弱い。
●ロックウール
鉱物を溶かして、細かい繊維状に加工した断熱材。耐火性が非常に高く、撥水性・耐久性にも優れる。また、防音性も高い。ただし、湿気には弱い。

どちらも共通して、燃えにくい、吸音性が高い、防音効果を持つという特徴があります。その反面、湿気に弱く、防湿・結露に対する対策は別途必要になります。

 

木質繊維系

木質繊維を利用した断熱材で、断熱性と防音性に優れ、結露を防ぐ力も高いのが特徴です。

代表的な断熱材
●セルロースファイバー
新聞紙や段ボール、おがくずといった木質系の原料を綿状に加工した断熱材。断熱性と防音性に優れ、結露を防ぐ力も高い。ただし、価格は高めとなる。

木質繊維系の断熱材はメリットも多いですが、価格が割高であること、扱える専門の業者を探さないと施工できない点には注意が必要となります。

 

天然素材系

羊毛やコルクなど、天然素材を使用した断熱材。素材によって様々な特徴を持ちますが、天然素材である分、価格は高くなるという部分が共通します。

代表的な断熱材
●羊毛(ウールブレス)
羊の毛を使った断熱材。断熱性、防虫効果が高く、調湿力もある。ただし、価格は高い。また、断熱材の中では比較的新しい素材のため、きちんと施工できる業者を探すのに手間取る可能性がある。
●炭化コルク
ワインのコルク栓などの端材を炭化させた断熱材。
断熱性・調湿効果が高い。吸音性にも優れるため、防音効果も高い。防虫効果も持つ。但し、価格が高い。

天然素材であることや、それぞれの特徴を活かした効果を狙って採用してみたい断熱材です。ただ、価格が高いことがどうしてもネックにはなってきますので、そこは予算との兼ね合いになります。

 

発砲プラスチック系

発砲プラスチックを用いた断熱材。断熱性が高く、湿気に強いものも多いのが特徴。また、値段は使用する断熱材によって大きく変わってきます。

代表的な断熱材
●ポリスチレンフォーム
ポリスチレン樹脂を板状に成型した断熱材で、薄くても高い断熱性を持つ。結露に強く、施工もしやすい。ただし、熱には弱い。
●硬質ウレタンフォーム
ポリウレタン樹脂を使った断熱材で、高い断熱性がある。ただ、燃える際に有毒ガスが発生するため、火災発生の場合への懸念が残る。また、価格が高い。
●フェノールフォーム
フェノール樹脂を用いた断熱材。非常に燃えにくく、耐久力や断熱性も高い。但し、価格は非常に高く、その点が一番のデメリットとなる。

発泡プラスチック系そのものが特徴や価格に幅のある断熱材な上、火災への備えも関わってきます。そのため、特徴をより吟味することがより大切になってきます。

 

効率的に予算を使える選び方


予算と性能との兼ね合いという点で素材を選んでいくと、グラスウールが使われることが多いです。
55ミリ、75ミリ、100ミリの厚さを適切に選択、充填箇所に適した施工を行うことで、断熱性・防音性を十分に発揮することができるためです。

ポピュラーで安価な断熱材であっても、どこに・どう使うかによって、その性能をさらに引き上げることが可能なわけですね。この場合、断熱材そのものというより、その使い方を熟知している業者を選ぶことが重要になってきます。

 

さらに防音性を重視したい場合は、セルロースファイバー


さらに防音性を重要視したい場合は、セルロースファイバーがおすすめです。
価格は上がりますが、それを上回る防音性を発揮してくれるため、非常に頼もしい遮音材として機能します。
一般的には外壁面、屋根裏と床下に断熱材を入れますが、プラスして、1階と2階の間など、各階の天井裏にも入れると、さらに効果的。各室の間仕切り壁にも防音効果のある断熱材を使うのも良いです。

ここにさらに、壁を厚くして、遮音材を増やす、窓やドアへも防音対策していくといった対策をしていくと、どんどん防音効果がアップしていきます。
望む防音・断熱性能と、予算を、上手く釣り合わせて、効率よく断熱材を使っていきましょう。

 

まとめ


いかがでしたでしょうか?
住宅メーカーによって断熱材の仕様があらかじめ決められていることもありますが、その際もしっかり話し合って、必要な断熱性能、自分が家に求める効果を得られる断熱材を使うことが大切になります。

日々の快適さ、家の寿命、結露などのトラブル予防など、断熱材はお家の住みやすさに直結する要素です。また、冷暖房の効率など、ランニングコストの軽減にも大きく貢献します。
最大の断熱効果を得ること。防音などの追加効果を得たい場合には、組み合わせやそれによって得られる効果、削減できる費用などを勘案すること。

限られた予算の中でこういった成果を得るには、専門家の力を借りるのが、最も効率的です。
プロの知識をちょっと借りるつもりで、お気軽にご相談ください。

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