現場の裏側ブログ

防音・遮音のちょっと知りたいシリーズ~吸音素材の効果と実際に使われる素材~

January 25, 2022

ブログ



気密性の高い室内や、防音性能の利いた室内では、声や音がやまびこのように反響し、嫌な響きが耳を突いてしまいます。

会議室のプレゼンでこれが起これば相手に悪印象を与えますし、ピアノを弾くときなどは、反響が演奏を台無しにしてしまいます。

これを防ぐのが、「吸音材」と呼ばれる素材です。今回は、吸音材の効果や、実際にどんな素材を使用しているのかをご紹介します。

 

吸音材とは?


吸音材とは、音を吸収することで音漏れや反響を押さえる性質を持った素材です。空気中に伝わる振動エネルギー、つまり音を軽減します。柔らかい素材を使って、音を吸収するイメージです。

吸音材は、室内の嫌な反響音を軽減したり、残響時間を調節するのに使われます。防音対策には不可欠となる素材で、他の防音材と組み合わせることで、音の反響を調節します。

 

吸音材が使用されるシーン


狭い部屋で音が響くケースや、会議室などの広い部屋で声がこだまして聞き取りづらいケースで、吸音材は特に力を発揮します。

例えば、会議室でプレゼンする際、マイク音声が嫌な形で耳に残るとき。テレワーク中の音声が聞きづらい、伝わりづらいとき。こういった仕事シーンに影響が出る場合も、解決には吸音材が使われます。

また、ピアノなど楽器演奏の場合は、反響して時間差で耳に届く音のせいで、気分が悪くなってしまうこともあります。

吸音材はこうした反響を調節することで、防音トラブルを解決します。

ちなみに、コンサートホールなど、大きな音が出ることが前提の建物の場合、設計の段階から、吸音機能を重視する場合もあります。コンサートホールで天井が波打っていたり、凹凸の異形の形状をしているのは、防音効果を得るため設計です。

 

代表的な吸音材


多くは天井仕上材に吸音ボードを張ることで、音を軽減します。また、壁に吸音パネルを張ったり、吸音効果のあるカーテンを使うなど、様々なアプローチがあります。

その中でも代表的な、天井に使う吸音材をご紹介します。

 

大建工業 ダイロートン防音健康快適天井材 オトテン

厚み27ミリの素材に、曲線を活かした意匠と、高い吸音性能を併せ持ちます。ハイレベルな吸音性能が求められる場合、こちらをおすすめしています。

他にも厚さ19ミリの「オトテンモダンシリーズ」という選択肢もあり、予算や用途に合わせて使うことができます。

 

まとめ


沢山の防音材を使えばその分効果は高くなりますが、住宅の状況や予算の関係を鑑みないといけませんから、手あたり次第に使っていくのは現実的ではありません。

なので防⾳材は、「どこ」で「何」をしたいかによって、素材を適切に組み合わせる必要があります。

要因と目的に合わせた提案のできる専門家にお任せいただき、高額にならない、適正な価格の吸音工事を計画してください。

お電話でのお問い合わせ
0120-928-849
受付時間 9:00~19:00