現場の裏側ブログ
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防音施工はただ遮る(遮音)だけでなく、音を吸収(吸音)とのバランスも大切になってきます。
この吸音の存在が無ければ、「音が響きすぎて頭が痛い。」または逆に「全く響かなくて、
弾いていても気持ちよくならない。」といった防音室になってしまいます。
今回は室内を良い響きにする、残響や吸音の役割、よくあるお悩みについてご紹介します。
この場合は残響が長すぎるので、以下の方法で対処すると良いでしょう。
・吸音パネルを取り付けることで若干の効果はあります。
・壁や床、天井などの内装仕上げ材の見直しや、吸音構造にすると大きく改善されます。
この場合は、残響が短すぎる(吸音が強すぎる)ので、以下の方法で対処すると良いでしょう。
・拡散体を取り付けることで、残響時間を調節することができます。
・部屋の形状を変形させることで、残響時間を伸ばすことができます。
コンサートホールでよく見かける天井や壁のデコボコは
音を増幅・吸音し、反響を調整しています。
防音リフォームの場合は、部屋の形状を変えたり音源からの距離を有効に使ったりできますが、
狭い組み立て式の防音室の場合は音響的に非常に不利な設計となるでしょう。
音は壁や天井にぶつかると一部は吸収され、一部は材質の固体の中を伝わり、
残りは反射してその空間の中に戻ります。
これが”残響”と言われるものです。
防音室施工では、残響が長すぎる場合は吸音させ、逆に短すぎる場合はもっと響かせることができるように
適切に吸音材を使用して残響を調整する事で、心地いい響きになります。
音の響きは残響が長い状態の「ライブ」と短い状態の「デッド」があります。
それぞれにあったスタイルにする事でより快適に過ごせます。
ライブは、吸音材を少なくしているので音の広がりが良く
コンサートホールや楽器を演奏する部屋、歌や声楽などを練習するカラオケルームなどに向いています。
デッドは、一般的に周波数が高く音の響きの持続が長い音源の楽器、場所などに適しています。
また、音が明瞭に聞こえるため、録音スタジオやテレワークの部屋、映画を観るためのシアタールームや、
高級レストランやホテルの寝室、談話室などにも向いています。
音を響かせて気持ちよく演奏したい方や、あまり響かず自分の演奏を知りたい方など、
自分好みに調整することも大切です。
ピアノ演奏室やシアタールーム・・・どのような防音室を作るにしても、
響きまでこだわりたいですよね。
今の状態やお悩み、ご希望により施工方法は変わってきます。
楽しむための防音室を作るには、まずは専門業者に自身の想い・やりたいこと・好みなど全て伝えてみてください。
それに対しメリットもデメリットも全て答えてくれる業者が、あなたにとって信頼のおける業者となるでしょう。
クリエートではそれぞれの状況と一つ一つのお悩み、希望に沿えるよう対応をしています。
ぜひ、信頼できる業者を見つけ、思いきり演奏などが楽しめる防音室を目指してくださいね。
昨今の新型コロナウイルス対策で、実際の訪問ではなくWeb会議(オンライン会議)を
導入されている企業が多いです。
オフィス内のミーティングスペースでWeb会議をしていた時、
「オフィス内の音がうるさくて発言内容がよく聞こえない」と感じたことはないでしょうか。
今回は、よく聞く音がなぜ「雑音」になってしまうのか、また生産性をあげるためのWeb会議用の防音施工についてご紹介します。
音は壁・床・天井に当たり、様々な方向に反射して反響することで雑音になります。
近年の建物の内装材は、音や声が反響しやすいきれいな仕上げ材が多く使われてることで、
キーボードを打つ音、社員同士の会話、電話の音などが反響し雑音となり、
Web会議などに影響を与えてしまいます。
建物の外壁は、断熱性や湿気対策として何かしらの断熱材が張られていますが、
室内の間仕切壁やオフィスのパーテーションなどは、多くは中が空洞に近い状態の2枚の板でできています。
そのため機密事項を扱うような重要な会話や、業務上の雑音がほぼ丸聞こえの状態になってしまいます。
周りの雑音や音漏れが気になる場合は、ストレスとなり集中力が欠けます。
しかし、防音施工を行うことで周りの雑音を遮断でき、Web会議に集中しやすい環境を作る事ができます。
Web会議用の防音施工を行う事により、隣の部屋に音が漏れる心配が無くなります。
社外秘の情報を取り扱う会議でも安心してコミュニケーションが取れます。
離れた相手と容易にやりとりができるWeb会議は、ウイルス対策だけでなく働き方改革を
進める上でも重要となってくるでしょう。
求める防音性能や広さなどで施工方法が変わるため、防音・遮音工事に精通した会社選びが大切です。
一般的な建築会社に相談しても問題ありませんが、防音施工に対する経験の差が表れます。
(解決したい問題点を理解した上での提案がもらえるか、結果として満足のいく数値を説明してくれるか、等)
弊社では、多くの実績を元にお客様に合ったご提案をさせていただきます。
まずはお気軽にご相談ください。
7月にご紹介した、約40年前の建物を社員寮にリノベーションした事例について、
完成いたしましたため写真とともにご紹介します。
関連ブログ:楽しめる職場環境をつくる社員寮【施工事例】
築年数40年のビジネスホテルを社員寮へ改修工事を行いました。
7月から工事着手し、防水是正工事・外壁塗装工事・看板取替工事・内改装改修工事を行い、9月末に完成となりました。
1・2階にある2室をゲストルームとしてランドリールーム・フロアーラウンジを設け、ホテル内の37室は寮生のためのワンルームとなりました。
設備等の経年劣化のため、高架水槽・ポンプ・ボイラー等の取替工事も行い、ユニットバスの水栓金具回りの交換も行いました。
今まで自販機コーナーとして使われていた部屋には、ランドリールームを新設しています。
配管設備の為に床をかさ上げして天井も排気設備を行い、
洗濯機7台とガス乾燥機5台、アイロン掛けなどのカウンタースペースを設けています。
2・3階のフロアにある大きめの2部屋をラウンジルームにし、自由にくつろげる室内としました。
部屋のアクセントクロスを木目調にし、落ち着きのあるラウンジとしています。
各部屋の内装も片面をアクセントクロスとして、広さ感を演出しました。
ホテル当時のテーブルと小型冷蔵庫・TVはそのまま利用しています。
ベッドは新しいものを入れ、ユニットバスは消耗部品をすべてリニューアルしました。
オーナー様より洗濯物を干すスペースがほしいとの要望で、屋上に45㎡の物干しスペースをつくりました。
土間は補強並びに防水性を高め、鉄骨で四方に20本余りの柱を建て高さ3.0mの囲いをネットフェンスで張り、
風の強い日でも洗濯物が飛ばないようにしました。
完成のお写真など、弊社ホームページ施工事例にも掲載させていただきますので、どうぞご期待ください。
未だ終わりの見えない、新型コロナウィルスの脅威。
感染者数が増えては、政府が緊急事態宣言を繰り出す流れが全国各地で続いています。
今回は、今後ますます重要度が高まりそうな自宅でのテレワークと、丸ごと防音室リノベーション
の相性についてご紹介していきます。
快適で仕事に集中できる防音室が欲しいという方は、ぜひ参考にしてくださいね。
まずは、テレワークの課題について見ていきましょう。
・オンオフの切り替えがしづらい
自宅が仕事場になるという事は、通勤時間や準備時間の短縮となりメリットがあります。
しかし、職場とプライベートルームが一緒になると、気持ちのオンオフが切り替えにくくなるというデメリットもあるのです。
・1人で集中するスペースが無い
ご家族と一緒に住んでいる場合は、一人きりの仕事部屋を確保するのが難しい可能性もあります。
仕事をしている最中にご家族に話しかけられたり、ペットが鳴いたりしてしまうと仕事に集中するのが難しいでしょう。
・仕事専用スペースが無い
テレワークには、仕事専用スペースが必要不可欠です。
仕事の書類やパソコン、プリンターなどを置く場所や、デスク、椅子を置くスペースがないと仕事もスムーズにいきません。
・小さなお子様の生活音が気になる
赤ちゃんや小さなお子様のいるご家庭は、泣き声や走る音などが聞こえ、生活音が大きくなってしまいます。
ちなみに、お子様が部屋を走り回る音は、大きめのテレビの音量と同じくらいのレベルとされています。
・家事やご家族の声など、生活音がWeb会議に入ってしまう
テレワークには、Web会議がかかせません。しかし、大事な会議中にご家族の声や家事などの生活音が入ってしまっては問題です。
また、Web会議では相手に伝わるように大きな声で話すことが多いので、ご家族に会議の内容が聞かれてしまうという問題もあります。
・ペットの鳴き声、屋外の騒音などが気になる
窓を閉めていても、屋外の騒音が気になることもあるでしょう。車の音や飛行機の音などは意外と気になるものです。
また、犬などのペットを飼っている場合は、鳴き声がうるさく感じる場合もあるでしょう。
ちなみに犬の鳴き声は、人の叫び声と同じレベルの音量とも言われています。
クリエートが提案する「丸ごと防音室」は、テレワークにありがちなスペースと音の問題をすべて解決することが可能です。
・自宅内の生活環境と一線を画すため、オンオフの切り替えができる
丸ごと防音室は、自宅内の生活スペースと切り離すことができるので、気持ちのオンオフの切り替えができます。
仕事をするときは集中し、丸ごと防音室を出たら部屋に戻ってリラックスできるのです。
まるで、自宅に小さなオフィスが作られたように、心も体も、仕事とプライベートで切り替えることができるでしょう。
・防音、吸音仕様
丸ごと防音室は、室内の床や壁、天井に防音施工し、40~60dbの音の削減を行います。
テレワークでありがちな音問題も一気に解決できるでしょう。
また、基本的な仕様は、床フローリング張、壁クロス張、天井吸音版です。
室内の内装は、打ち合わせを行い、お客様の好みに合わせたデザインにできます。
・周囲に影響されず、ストレスなく自分のリズムで仕事が進められる
周りに影響されることのない丸ごと防音室は、ストレスを感じることなく自分のリズムやスタイルで仕事を進めることができます。
周りにいるご家族やペットの影響をうけることなく仕事ができるので、Web会議などもまるで出社しているときのように、集中して参加できますね。
丸ごと防音室は、以下のような人に向いています。
・既にテレワークでの仕事が定着しており、より生産性の高い仕事環境を求めたい方
・集中力が必要なクリエイティブワークをされる方
・「出勤してる」ようなメリハリが無いとオンオフの切り替えができない方
丸ごと防音室は、テレワークで悩みや問題を抱えているすべての方に最適な防音室です。
元々のお部屋の広さや内装、デザインなどを失うこともないので、部屋が窮屈に感じることもありません。
いくら防音環境が完璧でも、部屋が狭く感じ、そのせいで圧迫感やストレスを感じてしまったら意味がないですよね。
しかし、丸ごと防音室は快適な部屋の広さを保ちつつ、防音性を向上してくれるのです。
いかがでしたか?
アフターコロナ以降も、テレワークの推進は続くと言われています。
既にテレワークが定着し、さらにクリエイティブな環境で仕事し生産性を高めたい方は、一度防音室の設置を
検討するのは意義深いでしょう。
どれほどの防音仕様が必要か、素材や間取りなど、まずは専門業者と相談するところから始めてみませんか?
テレワークの音やスペースの問題を解決するなら、「丸ごと防音室」もおすすめですよ!
「寝室でゆっくり休みたいのに、外からの騒音がうるさい」
「真夜中に、通行人の話し声や笑い声が聞こえてきて眠れない」
道路に面した家や、駅から近い家ですと、こういったお悩みをかかえていらっしゃる方も多いので
はないでしょうか。
今回は、静かに休める寝室にするための、防音リフォームの方法をご紹介していきたいと思います。
ぜひ、参考になさってくださいね。
はじめに取り掛かりたいのが、窓の防音です。
外からの音のほとんどは、窓から入ってきているものなので、窓のリフォームは最も効果的な対
策といえるでしょう。
・防音仕様のガラスにする
防音ガラスは、騒音により起こる振動を熱に置き換え、音の波を消滅させる原理を用いた窓です。
これによって、音域全体を高い遮音性でカバーするのです。
窓からの騒音が気になる場合は、防音ガラスを検討してみても良いでしょう。
・内側に窓を追加して二重構造にする
窓に内窓を取り付け、二重構造にすることで、外からの騒音を大きく減らすことができます。
・騒音レベルが高い場合は、防音ガラスへの交換と内窓設置の両方行うことで効果が増す
騒音レベルが高く、寝室でゆっくり休めないという場合は、窓ガラスを防音ガラスへ交換し、
さらに内窓を設置することをおすすめします。
両方行うことで、高い防音効果を発揮することができるでしょう。
・日中では45db以下、夜間は35db以下となっております。
一般的に、40db程度が閑静な住宅街の昼間や図書館の中のような音の大きさを表しています。
また、30db程度が深夜の郊外や、鉛筆での執筆音のような音の大きさを表します。
日中では45db以下、夜間は35db以下だと、
耳障りな騒音もなく、静かに室内で過ごせるのではないでしょうか。
・内窓をつけることによる減音効果
今ついている窓にもう一枚窓をプラスするのが内窓です。
このような内窓を設置することで、防音性はもちろん、断熱性が飛躍的に向上します。
騒音や結露、カビなどの問題を、内窓で解決できるでしょう。
・内窓を取り付けると遮音性が高まる理由
今ある窓に密着性の高い内窓を取り付けることで、
既存の窓とサッシの隙間を通り抜けるような音もシャットダウンしてくれます。
新しく取り付ける窓自体に気密性の高い内窓を使用するので、騒音を防止できるのです。
隙間をできるだけ防ぐことで、室内に入る音や、室外に音が漏れることを予防します。
次は、壁の防音です。
道路工事の振動や、大型トラックが通った際の振動は、そのまま壁に響きます。
こういった、建物自体を伝わる音には、壁のリフォームが効果的です。
・吸音材の埋め込み
吸音とは、室内で発生した音を吸収し、音の反射を防ぐことを指します。
壁に、吸音材を下地に埋め込むといった壁の防音対策があります。
これによって、生活音を防音するだけではなく、断熱効果が期待でき、建物の結露対策にもなるのです。
また、ロックウールやグラスウールのような吸音性能の高い素材を下地に埋め込むことにより、
より高い防音効果が生まれます。
・遮音シートの埋め込み
壁に遮音シートを埋め込むことも、寝室の防音効果を高めます。
遮音とは文字通り、内部からの騒音を遮ることを指します。
遮音性能が良くないと、外部からの騒音が伝わってくるので、快適でリラックスできる睡眠が妨げられる可能性があるでしょう。
気密性の高いものや重い材料を使った遮音シートを使うことで、より防音効果を高めることができます。
ドアの防音が必要になる場合もあります。
家のドアをよく見ると、床との間に隙間があったり、ドアとドア枠の密着が不完全だったりすることがあります。
僅かな隙間からでも音は伝わりますので、普通のドアではより静かな環境を手に入れることは難しいでしょう。
ドアに吸音シートを貼ることで、寝室の防音効果を高めることができます。
吸音シートは、形状や厚み、素材もいろいろなものがあるので、
音漏れの状況や室内のインテリアなどに合わせて選ぶと良いでしょう。
また、ドアの隙間を埋める隙間テープも効果的です。
防音効果がある隙間テープもあるため、状況に合わせて選んでください。
どうしても騒音が気になるという場合は、
ドア自体を防音ドアへと変更することもできます。
防音用に造られたドアのため重さがあり、気密性も十分なので、
吸音シートや隙間テープで効果が感じられなかった場合に最適です。
ドアを防音ドアに交換する場合は、
自分でDIYで行うのは難しいので、プロの施工業者に相談することをおすすめします。
様々な防音対策をご紹介しましたが、重要なポイントは二つです。
・部屋のすき間を無くし、空気を伝ってくる騒音を防ぐ
・吸音材、遮音材を埋め込み、壁を伝ってくる騒音を防ぐ
防音遮音の効果は、一箇所だけで叶うものではなく、
多重の措置で音や振動の侵入を防ぐことが重要となります。
求める防音レベルに合う方法を、しっかりとプロの施工業者に相談し、快適な睡眠環境を実現してくださいね。