現場の裏側ブログ
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マンションのリノベーションでは、管理規約などの制約もありますが、その規約を順守していれば戸建てと同じように間取り・内装・設備の変更や交換など、多くのことができます。
マンションではどのようなリノベーションができるのでしょうか。
マンションには「専有部分」と「共有部分」があります。
専有部分はおもに部屋の所有者が個人で所有している住居内部のことで、その中でも窓やバルコニー・玄関ドア・庭などは「専用使用部分」とされています。
「専用使用部分」は、専有スペース内に設置されているものですが共有部分として分類されていますので、窓ガラスやサッシ・玄関ドアを交換したり、バルコニーにサンルームを設置したりということはできません。
まずマンションの管理規約で、リノベーションの内容や工事に関する項目がどのように決められているかしっかり確認しておきましょう。この規約の範囲内であれば、共有部分以外の専有部分はリノベーションが可能です。
①間取り変更
マンションの構造により制限が生じる場合もありますが、影響しない範囲で部屋の壁を撤去したり、新たに壁を設けたりすることが可能です。
明るく広いリビングが欲しい・子ども部屋や書斎を作りたいなど、ライフスタイルに合わせて優先順位を決め、間取りを考えていきましょう。
②壁・天井
好みのデザインのクロス(壁紙)に張り替えたり、好きな色を塗装することで部屋全体の雰囲気を一新できます。
部屋の湿度を調整してくれる珪藻土や漆喰などの素材を使用すれば、一年中より快適な暮らしを送れるでしょう。
③床
防音効果の高いカーペットや、足腰への負担が軽いもの・身体にやさしい天然素材のもの・掃除のしやすいタイルなど、さまざまな床材へ変更することができます。
④水回り
お風呂やキッチン・トイレの設備の変更はもちろん、配水管へ水を通すための勾配を考慮に入れれば場所の移動も可能です。
リノベーションと一緒に給湯器の変更や床暖房・クッキングヒーターの導入を希望する際は、電気やガスの容量を確認して、自宅の環境に合う設備を選びましょう。
⑤室内ドア
玄関ドアは共用部分となるため取替できませんが、室内のドアは変更できます。
玄関のドアを変更できない分、室内のドアを思いっきりこだわるのもいいかもしれませんね。玄関ドアの内側の塗装が許可されていれば、内装の雰囲気と合わせることができます。
まとめ
マンションは戸建てと比較して、制限が多く好きにリノベーションできないのではないか?と心配される方もいらっしゃいますが、マンションでもリノベーションは可能です。
管理規約をしっかり確認し、クリアしておけば問題はありません。ライフスタイルや人生プランに合わせて、家族みんなが快適な住まいへリノベーションしていきましょう。
戸建てのリノベーションは、マンションの場合と比較して自由度が高いというイメージが強いですよね。リノベーション前提で、中古の戸建て住宅の購入を検討しているという方も多いでしょう。
しかし、築年数や状態によってできるリノベーションの内容に違いがあり、増築などの場合に法律が絡んでくる場合があります。戸建てのリノベーションではどんなことが出来て、どんなことに注意すればいいのでしょうか。
①窓・ドア
サッシやドアを防音効果や断熱性の高いものに取り替えたり、複層ガラスへ変更したりすることで、暮らしの環境がより良くなりますね。地域の防火基準によっては、防火性能に特化したガラスやサッシの取り付けが義務付けられています。
家の強度に問題が無ければ窓を大きくしたり増やしたり、玄関の位置の変更も可能です。
②水回り
キッチンやお風呂などは設備機器の交換が可能なため、位置の変更はもちろん1階から2階へ移動させるなど、大胆な変更もOKです。
③電気回り
壁の内部の配線をやり直すことで、コンセント位置の変更や増設が可能になります。
不便な場所に配置したり数が足りない!なんてことにならないように、いざ具体的なリノベーションプランを立てる際にはきちんと考えておきましょう。
④間取り
耐震性をしっかり確保できれば、2部屋を広々とした1部屋のリビングにしたり、開放感のある吹き抜けスペースを作ることができます。耐震性を保ちながら間取りの変更が可能かどうか、業者へ確認しましょう。
木造住宅に比べ、重量鉄骨造の住まいの場合は自由自在に間取り変更とはいきませんが、デザイン等を工夫することで希望に近づけることもできます。
⑤増築
都市計画法などで定められている容積率・建蔽率・斜線制限の範囲内であれば増築が可能です。
2階建てを3階建てになどということは一般的に難しいですが、物置やシアタールームのために地下室を作りたい!という場合も同様です。地下室の場合は階段や換気のことも配慮する必要がありますので、業者としっかり話し合いましょう。
⑥住環境
床や天井・壁に断熱材を補填する・断熱性の高い素材を使用した壁材や建材を私用することで住まい全体の断熱性能をUPさせ、夏は涼しく冬は暖かい快適な環境となります。年間を通して冷暖房費の節約にも繋がりますし、とてもエコ。
また、耐震診断などで基準を満たさなかった場合でも、家の構造や基礎など耐震工事を行えば、耐震性を上げることができますので安心です。
まとめ
戸建て住宅にはさまざまな構造があり、その特徴によってできるリフォームは違ってきます。自身の希望をしっかり具体的に業者へ伝えていくことが、理想のリノベーションを実現させるためにはとても大切です。
制限の範囲内でどれだけの希望を叶えられるのか、施工業者とよく打ち合わせを重ねてリノベーションプランを立てていきましょう。
大切な住まいのリフォーム、どの会社へ依頼しよう?というのは、リフォームの前段階で最初にぶつかる壁ではないでしょうか。
安心してリフォームを任せられる会社へリフォーム工事を依頼したい!というのは皆さんの共通の希望ですが、最終的にどんなことを決定打にして業者を決定すればいいかを考えてみましょう。
選択肢を決める
人気の業者・大手の業者が必ずしも正解とは限らないのがリフォームです。
リフォーム業者は多く存在していますが、工務店系・設計事務所系・メーカー系・リフォーム専門・リノベーション専門などなど、それぞれ得意分野・専門分野があります。そのため、大手の業者や人気の業者が、全ての人に満足のいく施工ができるワケではないのです。
ご自身の住まいをどのように生まれ変わらせたいかによって、その分野を専門・得意とする業者の中から選ぶということが必要になります。
自分に合った業者を選ぶ
住まいのリフォームの方向性が定まったら、「自分に合った業者」であるかどうかが最も重要になります。
デザイン重視・機能重視・バリアフリー・ペットと快適に暮らしたい・小規模にリフォームしたい・・・と、リフォームの形は住まい・家族のライフスタイルによってさまざま。
自身の希望とは異なるリフォームを得意としている業者へ依頼してしまうと、今後後悔することになりかねませんし、不要なトラブルを生んでしまう可能性もあります。餅は餅屋へ・・・ということわざがあります。まずはしっかりとリフォームの理想を具体化することが後悔しない業者選びの第一歩です。
結論:決定打にすべき項目とは?
理想のリフォームにマッチした業者を選ぶというのは第一の条件ですが、最終的な決定打は何か?というと、ズバリ「信頼できる業者であるか」ということです。
好みのリフォーム実績がある!金額が安い!という理由で安易に業者を決めてしまうのは非常に高いリスクがあります。
■希望や理想をじっくり親身に聞いてくれ、業者側の話ばかりを押し付けたりしないか
■こちらの疑問に誠実に納得いくまで回答し、不明点をはぐらかしたりしないか
■メリットだけでなくデメリットもきちんと説明してくれるか
■施工中や施工後のアフターケアは万全そうか
■担当者が約束の時間や身だしなみ・駐車など、基本マナーをきちんと守っているか
■見積書が「〇〇一式」などでくくられておらず、各項目が詳細に記載されているか
人間同士ですのでどうしても相性というものはあるでしょうが、いくら技術が素晴らしい業者でも、こういったポイントに不安を覚えた場合は、その業者は候補から外した方が良いでしょう。
まとめ
リフォームは家族にとっての一大プロジェクトです。「リフォームの成功」というゴールに向けて、家族・リフォーム業者・施工する職人が一丸となって前へ進んでいく必要があります。
そのためには、自らもリフォームプロジェクトの一員となってくれ、我が家のリフォームの成功を自分のことのように真剣に、親身に向き合ってくれる信頼できる業者であるか?ということに重点を置いてリフォーム業者を選びましょう。
リフォームを検討する際、どの業者へ依頼するかというのは大きな問題です。こんな住まいにしたい。可能な限り費用を抑えたいなど、業者に望むことはさまざまです。
リフォーム業者を選ぶ方法としてよく言われているのが「いくつかの業者へ見積もりを依頼し比較する」ということです。
しかし、果たしてそれは本当に意味のあることなのかを考えてみましょう。
相見積もりとは
複数の業者へ見積もりを依頼し比較することを「相見積もり」と言います。「見積もりは最低3社へ依頼して比較しましょう!」とうたっているリフォーム業者や情報サイトなども多く、「3社見積もり」と呼ばれることもあります。
相見積もりの「メリット」とは?
相見積もりの大きなメリットとして紹介されているのは、おおよその相場が把握できたり、より低価格でリフォームを行える可能性が広がるということです。
たしかに、ひとつの会社だけに見積もりを依頼したのであれば、希望するリフォームの相場は見当がつかないでしょうし、もっと安くリフォームできたのではないか?という不安は無くなるかもしれません。
しかしそれには、大きな落とし穴が潜んでいるということを覚えておいてください!
相見積もりの落とし穴
例えば、A社120万円・B社100万円・C社80万円という見積もり結果が出たとしましょう。
①内容がバラバラ
当然ですが3社はまったく別の会社。使用する建材や塗料、設備のメーカー・施工の方法などが異なるのは当然ですよね。そんなバラバラの内容で、果たして本当に正しく見積もりが取れるでしょうか?
A社は環境にも人にも優しい建材を使っておりこの価格・B社は若干質は劣るが手ごろな価格の建材を使っているためこの価格・C社は納期にやや時間が掛かるためこの価格…など、一概に比較することが難しいのです。
平等に比較しようと思えば、公共事業の入札よろしく、使用する建材や施工面積・納期などを全て一律にする必要があるでしょう。
②比較ポイントが金額しかない
いち個人が全ての業者の条件を統一して見積もりを依頼するというのはまず無理でしょう。不可能なことではありませんが、専門知識を必要とし膨大な時間を消費します。
そんなバラバラの見積もりを提示され、多くの人は一体何を基準に選ぶのでしょうか?それは費用です。費用しかない、といった方がいいかもしれません。
自社を選んでもらうために、とにかく安く!という方針の業者も多く存在します。安く上げるために質の低い建材や塗料を使ったり、目に見えない所で工事を簡略化したりといった業者がいることも、残念ながら事実です。
これから長く暮らしていくための住まいのリフォームを、金額だけで決めてしまって本当にいいのでしょうか?
実際に安さに飛びついてリフォーム業者を決めた結果、施工後ほんの数年であちこちがほころび、修繕費用が掛かり結局高くついてしまったという失敗を経験している人が非常に多いのです。
後悔しない見積もり方法とは?
複数の業者に見積もりを出すのではなく、ご自身の理想を叶えてくれそうなリフォーム会社を見つけ、予算内でどれだけ希望を叶えられるかをじっくり膝を突き合わせて業者と話し合うことがもっとも有意義な見積もりだと考えます。
信頼できる業者であれば、ここはこうした方がいい・費用はかかるがこれはどうか・ここはランクを下げても問題なさそう…など、費用のことや家族の生活を踏まえ、あなたの住まいのリフォームに真剣に向き合ってくれるはずです。
その際、とにかく安くしましょう!ということばかりを推してきたり、素人相手だからと説明をおろそかにするような業者は信用してはいけません。
信頼できる業者かどうかを見極めることができ、予算の範囲内で納得できるリフォームのための見積もりに尽力しましょう!
まとめ
リフォームの際に費用はとても大切なことですが、それだけではありませんよね。
お金だけではなく、これからの快適な暮らしのためにいったいどんなことが必要なのかをしっかり話せる業者へリフォームを依頼しましょう。
家の中に明るい光を入れ、さわやかな風と新鮮な空気を運んでくれる窓。
窓は住まいには決して欠かせないもので、窓の位置・大きさによって部屋の印象が大きく変わるとても大切なものです。
しかし窓には、窓ならではの悩みがつきもの。風や空気だけでなく騒音も窓から入ってきますし、冬はすきま風や結露に悩まされることもあります。エアコンやストーブを使っているのに部屋が暖まらない…その原因は窓だった、ということもあるのです。
断熱と窓
実は窓は、住まいの中で一番温度が逃げやすい場所だということをご存知でしたか?
窓だけでなく、玄関・床・天井・壁など熱は住まいのさまざまな場所から逃げており、現在の住宅の75%以上が最新の断熱基準を満たしていません。
特に「窓から逃げる熱の割合」は全体の48%と、じつに半分近くの原因は窓なのです。
住まいの断熱性能を上げるには?
住まいの断熱性を向上させるには窓の性能を向上させる必要があります。
ここで冷蔵庫を思い出してみてください。どうして常に庫内の空気を冷たく保っていられるのでしょうか?冷蔵庫のドアにはパッキンが付いていますよね。パッキン付きのドアがしっかりと閉まり密閉状態にあるため、温度を保っていられます。
つまり住まいも、暖かい空気の逃げ道である「窓」で密閉すれば断熱性を向上させることができるのです。
窓の断熱
①断熱ガラス
今ある窓枠(サッシ)はそのままで、ガラスだけを断熱性の高いものに取り替える、もっとも手軽で費用も安く済む方法です。
断熱ガラスは複層になっており、2枚のガラスの間に特殊なガスや乾燥した空気を閉じ込めています。ガラスの間に空気の層があることで室内から室外への熱の移動を抑え、その層が厚いほど断熱性が高いとされています。
しかし、せっかく断熱ガラスに取り替えても、アルミ製など熱を通しやすいサッシのままだとあまり意味のないものになってしまいます。
②カバー工法
現在の窓の上から新しい窓枠を被せる窓リフォームです。
既存の窓枠を撤去する必要がないため騒音も出ませんし、時間や費用などのコストが抑えられるため人気の高い工法のひとつです。
好みの窓枠にして部屋の印象をアップさせたり、窓の明け方を変えたりと手軽でメリットの多いリフォームですが、「カバー」という名の通り現在の窓の上から窓を被せるため、どうしても窓が小さくなってしまうというデメリットもあります。
カバー工法を選択するときには室内の寸法などをよく計算しておきましょう。
③窓枠の交換
現在の窓枠を取り外し、新しい窓を窓枠ごとはめ込んで窓を交換する方法です。
室内の温度を逃がしていた原因の窓をごっそりと取り替えるので、一気に室内は快適になるでしょう。近年では、防犯対策のために窓枠交換を行うというケースも増えています。
断熱ガラスに替えたいけどサッシがアルミ製だからな…というときは、一緒に窓枠を樹脂製などに取り替えれば、断熱効果はより高まりますね。
しかし、窓枠の交換は断熱ガラスやカバー工法と比較して費用が高額になることが多いですし、窓をくり抜いたり足場を組む必要が発生したりと、大掛かりな工事になってしまうこともあります。
④内窓の設置
二重窓と呼ばれることもあります。窓を2つ重ねたようになるもので、現在の窓枠の内側にもう一枚窓枠を設置して二重構造の窓にリフォームします。
内窓と外窓の間に空気層ができるので、室内の空気が外へ逃げにくいのはもちろん、外からの空気の侵入を防いでくれます。室内の気温自体が下がりにくいので、エアコンや暖房などを効率的に使用することができ、年間を通して光熱費の削減にも一役買ってくれるでしょう。
また、断熱性が高いということは窓の周辺の気温も下がりにくいということですので、冬の悩みのタネである結露の発生も防止してくれます。
窓を断熱ガラスにして二重窓へリフォームすれば、さらなる断熱性の向上が期待できますね!
内窓のメリット
①防犯
窓は時として、招かれざる客…空き巣などの侵入を許してしまうことがあります。
二重窓は読んで字のごとく「窓が二つある」わけですから、窓を破るという手間を二度かけなくてはなりません。空き巣は侵入に時間が掛かることを最も嫌いますので、防犯性も同時に向上することができるのです。
②防音
先ほどご説明したように、二重窓は内窓と外窓の間に空気の層を作り出します。音は空気を振動させて伝わりますので、この空気の層によってその振動を極限まで弱め、外からの防音・室内で発生する音の漏れを防いでくれます。
防犯・防音それぞれに特化した性能や性質を持ったガラス・窓枠がありますので、窓リフォームの際にはどのような環境を理想としているかを業者に相談しましょう
まとめ
内窓は寒い北国から広まったものですが、エコ・防音・防犯などそのメリットの多さから、いまでは日本全国に普及しています。
住環境を向上させる条件が揃っているのが内窓と考えてもよさそうですね。暮らしをもっと快適に、住まいのレベルアップをお考えの方は、内窓の設置を検討してはいかがでしょうか。