現場の裏側ブログ
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国土交通省が2013年に実施した「住生活総合調査」によると、2011年に起こった東日本大震災以降、「親、子などとの同居・隣居・近居」の割合は、過去5年間と比べて倍増しているようです。
震災や災害がきっかけとなり、二世帯住宅へのリフォームを考えている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、二世帯住宅の種類やメリット・デメリットなどをご紹介します。二世帯住宅を検討中の方は、ぜひ参考にしてくださいね。
二世帯住宅の3つのタイプをご紹介
二世帯住宅には、主に部分共有型、完全同居型、完全分離型の3種類があります。
それぞれのメリットとデメリットを見ていきましょう。
部分共有型
部分共有型は、各世帯の生活空間を玄関から分けたタイプの二世帯住宅です。
部分共有型のメリットは、お互いのプライバシーをある程度確保しつつ、顔を合わせてのコミュニケーションも取れることです。また、住宅を建てる際の建設コストを抑えられる点や、間取りの自由度が高めな点も大きなメリットと言えるでしょう。
部分共有型のデメリットは、共有部分で顔を合わせるときに気遣いが負担になることがあるという点です。さらに、各世帯の生活リズムが極端に異なる場合は、共有部分の使い方などがストレスに感じることもあるでしょう。
完全同居型
完全同居型は、各世帯の寝室以外の部屋などを二世帯で共有する二世帯住宅です。キッチンやお風呂、リビング、玄関など共有部分が住宅の大半を占めるのが特徴です。
そんな完全同居型のメリットは、各世帯同士のコミュニケーションが取りやすく、お互いの様子が見られるため、体調の異変などにすぐ気づくことができる点です。また、間取りがシンプルで、お風呂や洗面所、玄関などを共有するため、建設コストや光熱費を抑えられる点も大きなメリットです。
完全同居型のデメリットは、各世帯のプライバシーを確保することが難しいという点です。
さらに、世帯ごとの生活リズムが異なるなどのトラブルが予想される場合、リラックスして暮らすためのルール作りや工夫が必要となるでしょう。
完全分離型
完全分離型は、各世帯の生活空間を玄関から完全に分けたタイプの二世帯住宅です。
住宅には共有部分がなく、世帯同士が完全に分かれているので、別居や近居に近い形で同居ができます。
そんな完全分離型の大きなメリットは、各世帯の独立性が高いため、生活リズムや価値観の違いによる世帯間のトラブルが予防できるという点です。そして、将来的に賃貸住宅への転用がしやすいというメリットも魅力です。
完全分離型のデメリットは、一つの家に全ての生活空間を二つ作るので、建設コストや光熱費が高くなりがちな点です。また、各世帯のコミュニケーションが減り、家族の様子を見ることが難しくなるので、体調の変化などに気づきにくいところもデメリットと言えるでしょう。
二世帯住宅の先輩の声「もっとこうすればよかった…!」をご紹介
続いて、二世帯住宅に実際に住んでいる先輩方の「もっとこうすればよかった」という後悔の声をご紹介します。
このように、二世帯住宅を建てたはいいものの、後悔している先輩方はたくさんいるようです。特に、音に関する不満や問題は多いようなので、音問題を考えて二世帯住宅を設計・建築することをおすすめします。
二世帯住宅を建てる前に、各世帯で事前に十分に話し合いを行うこと、そしてお互いに満足して生活するためのルールを決めることがポイントです。
自分に合った二世帯住宅をつくって安心な暮らしを送ろう!
今後住み続ける二世帯住宅は価格重視ではなく、本当に自分に合ったリフォームを行うことが大切です。
そして、防音・遮音も二世帯住宅の快適性をグンと向上させますのでぜひご検討ください
株式会社クリエートでは、二世帯住宅にありがちな生活騒音の問題をしっかり考えて施工いたします。
二世帯住宅を検討中の方は、ぜひ一度クリエートに相談にいらしてくださいね。
欧米に比べて、極端に少ない日本の既存住宅の流通とリフォーム・リノベーション。
国は今、「既存住宅流通活性化等事業」として積極的に既存住宅のリフォーム・リノベーションと流通を増やそうとしています。
そこで今回は、サスティナブルなリフォーム・リノベーションについて詳しくご紹介します。
サスティナブルとは?
サスティナブルとは、持続可能という意味です。つまり、古い住宅に対するマイナスイメージを払拭し、持続可能な住まいづくりを考えるということなのです。
これまでは、まだ使用可能な住宅を流行やトレンドに合わないという理由だけで建て替えを多く検討する方が多かったのですが、現在の住宅棟数が世帯数を大きく超える住宅余りのこの時代では、環境負荷をできるだけ抑えたリフォーム・リノベーションによって、住宅の付加価値を高めることが求められています。
これからは、古い住宅のマイナスイメージを取り除きながら、リフォーム・リノベーションで持続可能な住まいづくりを考えることが大切です。
また、サスティナブルと同じような言葉で「エコ」や「ロハス」もよく耳にするでしょう。
エコは、慈善環境保全、またそれらへの関心や意識という意味で、ロハスは、地球環境保護と健康を重視する生活様式という意味を持っています。エコは日常生活でかなり浸透している言葉ですし、ロハスは自然素材のインテリアやリサイクル素材の衣類などでよく使われています。
サスティナブルな建築とは?
サスティナブルな建築は、以下のような点に配慮した設計だと考えられます。
このようにサスティナブルな建築には、たくさんのポイントがあります。
また、日本の住宅の平均寿命は27年程度と短いのですが、リフォームよりも建て替えが選ばれてしまいがちな点にその原因があるといわれています。
サスティナブルな建築を考えると、築年数を重ねても取り壊すことなく、使い続けられるようにメンテナンス性を確保するということも、大切な工夫になるでしょう。
サスティナブルなリフォーム・リノベーションを考えてみよう!
サスティナブルは、実は便利でお得ということをご存じですか?
例えば、太陽光発電や保温性の高い浴槽など、どれもサスティナブルと言えますが、環境面だけでなく私たちの生活の質まで上げてくれます。
このような商品を住宅に取り入れることにより、いつの間にか自然と環境に配慮したサスティナブルな暮らしをすることにつながるのです。サスティナブルな概念から生まれた製品やサービスは、長期的に見ると無駄な出費を抑えてくれるものも多いのです。
また、まだ使える古い住宅を大切に活用し、インテリアを今風のものや最新のものによみがえらせるリノベーションは、サスティナブルな社会に大きく貢献します。
また、リノベーションのメリットは、間取りや素材、設備などに決まりがなく、一から自分の好きなようにプランニングできるという点です。
もちろん設備配管の位置などで間取りが100%自由にいかないこともあるでしょう。しかし、どんな間取りにして、どのような素材を使用して、どんなキッチンや洗面台、ユニットバスにするかは、自分の希望に合わせて提案できます。
サスティナブルなリフォーム・リノベーションで社会をよりよくしよう!
サスティナブルな建築や、サスティナブルなリフォーム・リノベーションについては深く知ることができましたでしょうか。
マンションにしても戸建てにしても、新築住宅にはやはり新築の良さがあります。しかし、古いものを大切に活用し、よみがえらせる「リフォーム」「リノベーション」という住まいの選択は、これからの社会にとっては非常に有意義で価値のあるものではないでしょうか。
株式会社クリエートでは、そんなサスティナブルなリフォーム・リノベーションにも力を入れています。
創業から15年に入り、さまざまな案件に携わることができました。これまでの建築概念からは考えつかなかったアイディアを多く取り入れ、快適な室内空間の創造していく、お客様目線のお手伝いをさせていただいています。
また、住宅には耐年性や快適性をご提案しながら、お客様にできるだけ満足していただけるように取り組んでおります。サスティナブルなリフォーム・リノベーションを検討中という方は、ぜひ一度相談にいらしてくださいね。
皆さんは生活の中で、バリアフリーを意識したことはありますか?健康的な若い世代は、普段バリアフリーを意識したことがないかもしれませんが、バリアフリーは生活の中で私たちに寄り添ってくれる大切な存在なのです。
そこで今回は、バリアフリーのリフォーム例や、バリアフリーによく似たユニバーサルデザインなどをご紹介します。今後、暮らしの中でバリアフリーを取り入れたいと考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
内閣府の「平成27年版高齢社会白書」によると、総人口に占める65歳以上の人口の割合は26.0%であり、4人に1人は高齢者ということになります。終の棲家としてバリアフリーのリフォームを考える世代はもちろん、「キッチンをリフォームしたい」「書斎をリノベーションしたい」と考えたと同時にバリアフリーを考えてみることをおすすめします。
まずは、バリアフリーのリフォームにはどんなものがあるのかみていきましょう。
高齢者は、階段を上がるときや廊下を歩くとき、少しの段差で壁などに掴まることがあるでしょう。壁をつたってよろよろと歩くのは、安全とは言えないですよね。
そこで役立つのが手すりの設置です。階段や廊下などに、使う人に合わせた高さや位置に設置しましょう。
ほんの少しの段差でも、足腰の弱い人には負担となり、つまずいたり転倒したりしてしまいます。バリアフリーのリフォームでは、段差をなくす工事をすることをおすすめします。
段差の解消方法には、床のかさ上げやスロープの設置などがあります。気になる段差を解消して、危険な転倒を防ぎましょう。
夜になると暗くなり、玄関で足元が見えにくくなって転倒してしまうケースがあります。そこでおすすめなのは、足元を照らす照明を設置するバリアフリーリフォームです。照明で明るくなるだけで、高齢者は足元が見えやすくなり、転倒防止につながるのです。照明は、自分でスイッチを探して付けなくても良いように、人感センサー付きの自動点灯がおすすめです。
バリアフリーと似て異なる概念「ユニバーサルデザイン」についてご紹介!
バリアフリーとよく似ている言葉に、ユニバーサルデザインというものがあります。ユニバーサルデザインとは、空間や建物、製品、環境などをいろいろな人が利用できるようにデザインすることです。
ユニバーサルデザインには、以下の7原則があります。
それでは、ユニバーサルデザインの具体的な例を見ていきましょう。
公共の場所では、ベビーカーや車いすなどが通れるスロープが一般的になっていますね。
スロープがあると、段差の解消につながり、ベビーカーや車いすがスムーズに通れるようになります。
改札の幅が広いと、車いすやベビーカー、松葉づえなどを利用している人や、旅行者で荷物が多い人などどんな人でも余裕をもって改札を通過することができます。
シャワートイレは本来、病院で手術後などに使われていた医療機器でしたが、今はどんな人でも快適にトイレを使えるようにと広く普及しています。
床面を超低床構造にして昇降ステップをなくしたバスをノンステップバスと言います。ノンステップバスにすることで、高齢者や小さな子供でも、乗り降りが簡単になって負担を減らすことができます。
非常口や禁煙マーク、トイレなどの標識は、どんな人が見てもわかるようなデザインにしています。もはや常識ともいえる標識ですが、これもユニバーサルデザインなのです。
このように、ユニバーサルデザインはたくさんの人に使いやすいものを作ろうという思想があります。これはバリアフリーの思想にも共通しているでしょう。バリアフリーも、高齢者や体が不自由な人が安心・安全に使えるような社会にしています。バリアフリーにすることは、どんな世代にとっても優しい空間にすることと言っても過言ではありません。
バリアフリーのリフォーム・リノベーションは長期的な視点で考えよう!
高齢化社会に生きる現代人である私たちこそ、リフォーム・リノベーションを検討する際は、価格よりも長期的な視点を大切にするべきです。安いからと言って価格だけで業者を選んでしまうと、失敗したり後悔したりする可能性があります。
株式会社クリエートでは、暮らす人に優しいバリアフリーのリフォーム・リノベーションはもちろん、今の生活のお悩みに合ったリフォーム・リノベーションを提案しております。より暮らしやすい生活を目指している方は、ぜひお気軽にご相談ください
お子さまが生まれた・ペットを新しい家族の一員に迎えた・趣味で楽器を始めたなど生活環境やスタイルに変化が生じると、お子さまの泣き声やペットの鳴き声・足音・楽器の音など、これまでは意識していなかったのにさまざまな音が気になりはじめたという方は多いのではないでしょうか。
これらをキッカケに住まいの防音や遮音のリフォームについて考えられた方もいらっしゃるかもしれません。ですが一口に「防音・遮音施工」と言っても、実際はどのような仕組みになっているのでしょうか?
音の大きさ
まずは、どの音がどれくらいの大きさなのかを見てみましょう。音の大きさは「dB(デシベル)」という単位で表されます。
快適に暮らせるレベルは一般的に40dB以下といわれています。
では、生活の中で聞く音は、どれほどの大きさなのでしょうか。
子どもの足音 :50~60dB
トイレの水を流す音:50~60dB
車のアイドリング音:50~60dB
猫の鳴き声 :75dB
掃除機をかける音 :80dB
人の歌声 :80~90dB※個人差有り
犬の鳴き声 :90~100dB
フルート演奏 :90dB
ピアノ演奏 :90~110dB
赤ちゃんの泣き声 :100dB以上
※概ねの数値となります。室内・室外など環境により異なります。
いかがでしょうか?
身近な音が思っていたより大きかった、ということがあるかもしれません。
上に挙げた例の中には、それぞれの配慮である程度の防止ができるものもあります。
ただ配慮が難しい時も度々あります。
それを解決してくれるのが防音・遮音施工なのです。
防音・遮音施工とは?
一般的に防音や遮音という言葉は、「音を防ぐ・通さない(=遮音)」とほぼ同じ意味で使用されていることがほとんど。しかし実際の住まいで遮音だけの対策した場合、それだけではうまくいかないことが多いんです。
遮音(=音を防ぐ・通さない)施工だけですと、話し声やテレビの音声・家電製品の音などあらゆる生活音が部屋中にガンガン響くようになってしまい、”騒音”として耳に入ってきてしまいます。
そのため、「吸音(=音を吸い込む。クッションを通した音のように小さくする。)」という施工も必要になります。
騒音を防ぎながら快適に音と共存していくには、「遮音」と「吸音」のバランスをとった施工が欠かせません。
目的別の防音・遮音施工
さらに防音・遮音のための工事は、音の種類によって施工内容が異なってきます。
音には空気中を伝わって届く「空気音」と、壁や床などを伝わって届く「固体音」の2つに分かれます。
空気音:空気を直接通し伝わる音です。話し声や赤ちゃんの泣き声・ペットの鳴き声などが含まれます。
固体音:床・壁・天井を、振動として伝わる音です。階段を上がる音・トイレの水を流す音・車のアイドリングなどが含まれます。
※上記どちらともの音を発生するものもあります。(ピアノの演奏音など)
上記の通り伝わり方が違うため、防音・遮音リフォームをする際は、防ぎたい音が空気音もしくは固体音、または双方なのかをはっきりとさせておくことがとても大切なのです。
では、空気音・固体音に対してどんな施工方法があるのかを見ていきましょう。
・窓を二重窓にする
・ドアを二重にする
窓やドアを二重にする事で、空気の層を間に作る事ができ音を吸収し、高い防音効果を発揮します。また防音仕様の素材を選べば、さらに効果を高めることが可能です。
あわせて家の中の様々なすき間から空気と一緒に出入りする音を防ぐ施工を行うと、赤ちゃんが突然泣きだしてしまったときやペットが急に吠え出してしまった時も、ご近所の方や一緒に住まれているご両親への心配も改善します。
・床や壁と音の発生源の間にクッション材を入れる
・浮き床にする
・防音効果の高いガラス・床材に取り替える
・壁に吸音材や遮音シートを入れる など
集合住宅や二世帯住宅にお住まいの場合は、生活音が下の階に響いていないか常に気を使いながら暮らしているという方が多いでしょう。特に小さなお子さまがいらっしゃるご家庭では、足音の発生が気になって、つい厳しく注意してしまうということをよくお聞きします。
防音・吸音効果の高い床材や遮音マットの利用などで、下の階へ生活音が響くことを軽減させることが可能です。
また、お部屋をまるごと防音室にすると、思う存分にピアノやフルートなど楽器の演奏を楽しむことができます。防音室施工であれば音を防ぐだけでなく、楽器の演奏を活かす「音響」についてもこまかに考慮されています。
まとめ
音はわたしたちが暮らしを営む上で欠かせない存在です。
ご自身やご家族、ご近所の方も含め、快適でワンランク上の生活環境を作るのであれば、防音・遮音はとても重要な施工です。住まいの中に音を入れない・音を外に出さないために、防音・遮音施工を考えてみませんか?
気になることは何でも、クリエートまでお問い合わせください!
こんにちは!クリエートです。
前回の窓の種類と位置による効果に関係し、
今回のブログでは掃き出し窓の施工事例をご紹介します。
名古屋市千種区にある戸建て新築分譲住宅にて、ピアノ2台を設置するピアニストルームのご依頼をいただきました。
■施工前
掃き出し窓(テラス戸)は2か所あり、
隣家との距離も近く、セキュリティやプライバシーなど気になる面がございました。
■施工後
1つ目の窓
出入口建具の取付向きを内開きから外開きに変更し、内側には防音性能ドアを設置しました。
こちらのインナーサッシにはLOW-E複層ガラスを使用しています。
※LOW-E複層ガラス…ガラス同士の間に空気層があるため、暖房効率が良くなる、結露しにくい、遮音性能・防音性能に優れる、防犯面で有効性がある
2つ目の窓
隣家に近い掃き出し窓部位にはガラスブロックを積み、柔らかい日差しを取り込む採光窓としました。
ピアノ2台を設置するためもちろん遮音性能にもこだわりました。
完成後の遮音性能試験に於いて、室内から 110db以上の発生音に対し、
外壁から1mの地点でDR-65の性能が得られました。これは部屋の中からの楽器音が、外では通常時に全く聞こえないほどとなります。
※DR-65…遮音等級。もともとの家や部屋が持っている遮音性能と、防音室が持っている遮音性能を合わせた合計の遮音性能。
まとめ
「楽器を演奏できるようになりたい」様々な方が描く夢の一つではないでしょうか。
今回施工を行った部屋から、たくさんのピアニストが羽ばたくことを祈っております。