現場の裏側ブログ
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近年増加してきた肩書きを複数もつ「スラッシャー」、テレワークから働き方を見つめ直しなどにより、現代の働き方は実に多様化しています。
自宅を副業のための兼事務所にしたり、ヨガやダンスや楽器を教えるためのスタジオにしたり、生活スタイルに併せて居住空間をリノベーション・リフォームする方も増えています。
そこで今回は、自宅を事務所にするメリットとデメリット、自宅兼事務所のリフォームのポイントなどをご紹介します。
自宅兼事務所のメリット・デメリット
まずは、自宅を事務所として使うメリットとデメリットを見ていきましょう。
メリット
自宅兼事務所の大きなメリットは、事務所にかかる費用を節約できる点です。自宅外にオフィスを借りると、毎月の家賃や共益費が必要となります。そのような費用をカットできるのは大きな魅力と言えるでしょう。
また、自宅兼事務所だと、深夜や早朝に関わらず自分の好きな時間に仕事に取り掛かることができます。
さらに、家事や育児の合間に仕事ができるので、家事・育児と仕事との両立が可能です。
そして、自宅兼事務所は自宅の家賃や光熱費も一部経費として計上できるので、節税対策になるというメリットもあります。
特に、起業したての場合は収入が不安定なことが多いので、自宅兼事務所は経済的なメリットが助かるのではないでしょうか。
デメリット
自宅兼事務所のデメリットは、いつでも仕事ができる反面、仕事とプライベートの区別がつかなくなるという点です。
また、自宅兼事務所だと仕事仲間やお客様を自宅へ来てもらうこととなり、家族以外をプライベート空間へ招き入れることになるでしょう。自宅にいろいろな人を招きたくないという方は、自宅兼事務所はおすすめできません。
自宅兼事務所のリフォームのポイント
次に、自宅兼事務所のリフォームのポイントをご紹介します。
自宅兼事務所にリフォームするには、導線、照明、防音などの総合的な設計をすることが、成功の秘訣です。また、自宅兼事務所はヨガ・ダンススタジオなど音楽を使用する場合はもちろん、デスクワークの場合でも防音・遮音はおすすめです。
自宅兼事務所は、間仕切り壁やロールスクリーン、間仕切りドア、パーテーションなどを設置し、空間を分けることが大切です。
間仕切りがあるとエアコンの効率が上がるので、光熱費対策にもなるでしょう。また、間仕切りはスペースをどのくらい区切るか、どの程度の防音性を確保するかなどを考えて素材を選ぶことをおすすめします。
作業机周りの壁紙は、仕事に集中できるように白やベージュなど落ち着いたデザインを選びましょう。
オンライン会議などで見られやすい背面は、アクセントクロスなどを使っておしゃれに仕上げるのもおすすめです。
室内の湿度対策をしたい場合は、湿度の調節効果がある壁材を選ぶと良いでしょう。
床材は、吸音効果のあるものや防音性の高い床材を選ぶと良いでしょう。
室内環境をできるだけ静かにしたい場合は、畳やコルク、カーペット、防音フローリングなどがおすすめです。
自宅兼事務所の照明環境は、集中力向上や目の疲れ対策のためにもこだわりたいものです。
照明の明るさを調節できるようにすると、天候や時間に左右されないで済みます。
また、スタイリッシュでおしゃれな空間を目指す場合は、ライティングレールを設置するのもおすすめです。
自宅兼事務所で空間を仕切る際には、窓の有無も大切なポイントとなります。
窓で換気対策ができるか、自然光が室内に入るかなども配慮しましょう。
また、窓をリフォームすることで、防音性を高めることもできます。防音対策には、既存の窓に内窓を取り付けて二重窓にする方法があります。一戸建ての場合は、新しく外窓を増設するのもおすすめです。
自宅をリフォームして自由に働こう
女性の社会進出、IT 活用の定着、コロナによるテレワークなどにより、生活スタイルと働き方、そして生き方は多様化の一途をたどっています。
そしてそれを支える住居環境の基準も人それぞれです。そんな現代に、自宅兼事務所はあなたの役に立つのではないでしょうか。自宅を事務所としてリフォームする際は、価格で選ぶのではなく、一人一人に丁寧に寄り添ってくれる会社を選ぶことが大切です。
株式会社クリエートでは、「快適な我が家をつくるパートナー」としてお客様目線のお手伝いをさせていただいております。
クリエートは、お客様それぞれに最適なプランをご提案するために、たくさんのコミュニケーションをとり、お客様と共に理想の家を完成させます。
自宅を事務所としてリフォームしたいとお考えの方は、ぜひ、株式会社クリエートにお気軽に相談してくださいね。
あなたの理想像を一緒に追求させてください。
実際に防音・遮音施工をするとき「一体どんな素材を使っているのだろうか?」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
一言で防音と言ってもいろいろな素材があります。
そこで今回は、防音・遮音に使われている代表的な材料をご紹介します。
防音材の種類について
騒音が部屋の中に入るのを防いだり、騒音が室外へと漏れるのを防ぐことを「防音」といいます。
しかし、防音にはさまざまな要素が存在するのです。防音材は主に、吸音材、遮音材、制振材の3種類があります。これらをうまく組み合わせて素材を効率的に活用することで、高い防音につながるのです。
それでは、吸音材、遮音材、制振材のそれぞれの特徴を見ていきましょう。
吸音材
吸音材は、空気中に伝わる音波の振動を熱エネルギーに変えることで、音を軽減させる素材です。吸音材は、室内の嫌な反響音を軽減したり、残響時間を調節するのに高い効果を発揮する、防音対策に必要不可欠な材料なのです。
より高い防音効果を出すには、遮音材をうまく組み合わせることで、音の反響を調節すると良いでしょう。
遮音材
遮音材は、空気中を伝搬する音波を遮る素材で、外部へ音を通過させないように跳ね返すことによって、遮音するという材料です。
遮音材は質量や面密度のあるものほどその性能が高いという特徴があります。また、どんなものでも遮音の目的に利用されれば遮音材料になります。
制振材
制振材は、揺れを抑えて共振を減少させる材料のことです。振動を抑える目的で使われ、音と振動という防音材策において重要な部分を改善します。
用途別の防音材の選び方・目的別の防音材の選び方
防音材は、目的に合った材料や設置場所にあった材料を選ぶことが大切です。
「騒音の原因は何か?」「求めている音環境の優先順位はどれか?」などにより、材料の使用場所や防音材の組み合わせが変わってくるのです。
そのため、原因と目的をしっかり明確にすることが、効果的な防音対策の近道となるでしょう。ここからは、用途別・目的別の防音材の選び方をシーン別に見ていきましょう。
会議室
音や声が反響しがちな会議室は、音の反射を軽減させることが大切です。
そんな会議室には、吸音材を使うことをおすすめします。
オーディオ・ホームシアター
音楽や映画が大好きで、ご家庭でもシアタールームを作って楽しんでいる方は少なくありません。
どんなに高性能のスピーカーを用意しても、室内の音環境によっては性能を十分発揮できないことがあります。
オーディオ・ホームシアターの音漏れや反響の双方を抑えたいという場合、遮音材と吸音材をバランスよく使うことをおすすめします。
スポーツジム・ダンススタジオ
スポーツジムやダンススタジオは、床の防振対策が必要となります。
激しいダンスや運動は、床に大きな振動を与えるので、階下への配慮が大切です。床の防音対策には、制振材を使うことをおすすめします。
効果的な防音をするには?
効果的な防音をするには、防音する目的にもよるのですが、遮音量(透過損失)を大きくすることが大切です。
透過損失を大きくするには、遮音材の密度を高くし、さらに厚くする必要があるため、単位面積当たりの質量が大きい遮音材ほど遮音効果が高くなるのです。
単位面積当たりの質量が大きくなるほど透過損失が大きくなることを質量則と呼びます。
質量だけではなく周波数にも影響されるため、周波数が高ければ高いほど透過損失が大きくなるのです。
質量のあるものを使用すれば透過損失が大きくなるのですが、費用や質量、施工効率などを考えると、透過損失だけでの防音は効率的ではありません。
そのため、吸音と遮音、制振との組み合わせが重要になってくるのです。
まとめ
音の問題は、身近な生活環境と深く関わっています。
自分の好きな音は心地よく感じますが、生活リズムを乱すような音や振動は、一度不快に感じると嫌な気持ちは徐々に大きくなり、音量が変わらないのに音が大きくなったように感じることまであるのです。
確実な騒音の原因と目的を明確にすることが、効果的な防音対策の近道となります。
自分で対策をするDIYでも効果を得ることができますが、用途や目的、シーンなどを試みた対応・施工の提案ができるプロにお願いするのが成功の近道です。
株式会社クリエートでは、創業から15年目に入り、多くのお客様や企業様との出会いがあり、さまざまな案件に携わることができました。
これまでの建築概念から考えつかなかったアイディアを多く取り入れ、快適な室内空間を創造をしていく、お客様目線のお手伝いをさせていただき、耐年性・快適性をご提案しています。
マンションや二世帯住宅などの生活においても、生活騒音の問題が多くあります。
ピアノ室やオーディオ・シアタールームなどの防音工事だけではなく、生活騒音対策の工事も得意の施工分野としております。
騒音や防音対策でお困りの方は、ぜひ一度相談にいらしてくださいね。
今、日本人のほとんどが睡眠不足と言われています。
総務省統計局の調査 ( 平成 28 年 ) によると、全国の平均睡眠時間(10 歳以上,土日を含む週全体の平均)は 7 時間 42 分でした。
OECD( 経済協力開発機構)が 2014 年に行った国際比較調査のうち、世界主要国 29 カ国の中で韓国に次いで 2 番目に短いということも分かっています。
また、興味深いことに「幸福度ランキング」でも睡眠時間の長い国ほど幸福度が高く、低い国ほど低い傾向が示されているのです。
睡眠について、私たちは今一度見つめ直してみる必要があるのではないでしょうか。
そこで今回は、睡眠の質を上げるための寝室のリフォームのポイントについてご紹介します。
質の良い睡眠のためには
寝室は、1 日の 1/4 ~ 1/3 を過ごす場所です。質の良い睡眠のためにもっとも大切なのが、「寝室の環境を整えること」です。
まずは、質の良い睡眠をとるポイントを見ていきましょう。
室内の環境を整える
寝室がごちゃごちゃしていたり、嫌なにおいが漂ったりしていると、質の良い睡眠はとれないでしょう。
寝る前は部屋をきれいに整えて、すっきりとした気持ちで布団に入ることが大切です。また、自分の好きな香りのアロマオイルを焚くと、よりリラックスした気持ちで眠れるでしょう。
温かい飲み物で眠気を促す
ホットミルクや白湯などの温かい飲み物は、内臓から体を温めてくれます。
体温が下がり始めるときに眠気が自然に起きるので、温かい飲み物を飲んで睡眠前のリズムをつくりましょう。
安眠効果を高めるためには、カフェインが入っていない飲み物を選ぶことが大切です。
リラックスできる音楽を聞く
寝る前にリラックスができる音楽を聞くことで、睡眠の質を高めることができます。
ヒーリングミュージックは、副交感神経が優位になるので高いリラックス効果が期待できるでしょう。また、ゆったりとしたクラシック音楽もおすすめです。
次に、寝室の環境を考える時にポイントである部屋の広さ・温度や湿度・音・光・色彩・香り・セキュリティなどについて解説します。
また、駅近などの賑やかな住宅の場合は防音・遮音施工、調湿対応することもおすすめです。
温度・湿度
理想的な寝室の温度は、夏は25度、冬は15度から18度、湿度は50~60%と言われています。
睡眠に最適な湿度・温度を保つためには、エアコンや加湿器などでうまく調節することが大切です。
また、湿気を調整してくれる珪藻土などの素材を寝室に使用することもおすすめです。
音
外部からの騒音が気になる場合、厚手のカーテンとレースのカーテンの二重掛けにすると防音対策になります。
また、内窓を設置し、二重サッシにするとより高い防音効果が期待できます。
光
寝室は明るすぎず、真っ暗にしすぎない明るさが理想です。
白い光の照明よりも、温かい白熱灯の光が安眠に導いてくれるでしょう。
照明器具は、電球のような光源が直接見えるものより、セードで覆われた照明器具や間接照明など、柔らかい光が照らしてくれるものがおすすめです。
色彩
質の良い睡眠をとるためには、寝室の壁紙選びにもこだわりましょう。
オフホワイトやベージュなど、落ち着いた色の壁紙を選ぶことをおすすめします。また、濃い色や大きな柄がついた壁紙を取り入れたい場合は、アクセントクロスとして採用することが大切です。
香り
寝室の香りは、気持ちを落ち着かせてくれるベルガモットやサンダルウッド、入眠作用があるラベンダーが適しています。
また、寝室は体臭がこもりがちです。嫌なにおいがこもらないよう、こまめに換気をしながら香りを楽しみましょう。
寝室の香りツールとしてのおすすめは、アロマキャンドルやファブリックスプレーです。
セキュリティ
寝室のセキュリティが不十分だと、安心して眠りにつけないでしょう。
おすすめは、窓に防犯シャッターを設置し、シャッターはロック構造の強度の高いものを選ぶことです。
また、出入り口と窓には、感知センサーを備え付けることもおすすめです。
部屋の広さ
質の高い睡眠を目指すには、部屋の広さも大きく関わってきます。
4.5畳の寝室なら、シングルベッド~ダブルベッドまでが適切です。クイーンベッドを置きたい場合は、6畳以上がおすすめです。また、ベッドルームを採寸するときは、クローゼットや入口のドアを開けて、干渉しないかを確かめてから寸法を測ることが大切です。
寝室をリフォームして良い睡眠をとろう
寝室のリフォームは、お客様の希望に寄り添いながらさまざまな要素をバランス良く取り入れることが必要不可欠です。
株式会社クリエートでは、お客様のお話をしっかり聞きながら、いろいろなご提案をさせていただきます。
住まいの中でも寝室は、一日の生活リズムを整える大切な場所でもあります。そんな寝室はできるだけリラックスできることが理想的です。
睡眠の質も考えて寝室をリフォームする場合は、部屋の広さや防音性、明るさ、湿度などにもこだわることが大切です。
寝室をリフォームしたいとお考えの方は、ぜひ一度相談にいらしてくださいね。
新型コロナウイルスによる影響で、テレワークに切り替えた方も多いのではないでしょうか。
テレワークだと、通勤電車やバスに乗る必要がなく、密を防ぐことができるので、新型コロナウイルス対策につながります。しかし、テレワークは自宅で仕事をすることになるので、集合住宅の場合は音が気になるという方もいるでしょう。
そこで今回は、テレワークにおける防音・遮音対策についてご紹介します。快適なテレワーク生活を送りたいという方は、ぜひ参考にしてくださいね。
テレワークで実際にあった問題点
まずは、テレワークを実際に行っていて、困ったことや問題に思ったことの調査結果をご紹介します。
仕事中は掃除機や洗濯機の音、家族の会話などが気になりますが、特に、Web会議だと相手にこちらの音が聞こえてしまわないか心配になりますよね。また、Web会議は通常の会話に比べて大きな声を発することがあるので、家族に会社の機密事項など内容を聞かれてしまわないかが気になります。
そして、赤ちゃんや小さなお子様がいる家庭では、通常の生活音にプラスして、お子様の泣き声などがあると、生活音が余計に大きくなる傾向があります。
お子様が部屋の中で走り回ったときの音は、大きめのテレビの音と同じくらいの音量とも言われています。
さらに、テレワークで自宅にいる場合、家族が身近にいることが多いので、仕事中に家族から声をかけられることもあります。声をかける側が仕事の邪魔をするつもりがなくても、声をかけられると仕事の集中力が途切れ、思うように作業が進まないこともあるでしょう。
そして、ペットを飼っている家庭でも問題はあります。ペットが部屋にいると鳴き声が大きくなりがちで、テレワークの邪魔になることがあるでしょう。間近で吠える犬の鳴き声は、110デジベルにも及ぶといわれています。ちなみに110デジベルとは、人の声でたとえると叫び声くらいの音量です。
このように、「音」の問題は、テレワークに大きく関係しているようです。確かに、自宅で仕事やWeb会議に集中したくても、周りの音が気になると作業が中断してしまうことがあるでしょう。
実は防音・遮音室がテレワークにとって快適な空間であることをご存じでしょうか?
防音・遮音室は、周りの音が聞こえないので、静かな環境で仕事に集中することができるのです。
防音室がテレワークに最適な3つの理由
それでは、防音室がテレワークに最適な3つの理由をご紹介します。
①防音性能
防音性能とは、自分の声を漏らさない・周りの音を伝えないことです。
二重窓(インナーサッシ)や防音仕様の間仕切り壁、ドアや換気扇などを採用することで、日常の生活音を図書館と同等以上の静けさまで減音することが可能です。
防音室では、自分の声を漏らすことなく、精密情報の漏洩を防ぐとともに、周りからの音も抑えるのです。
②吸音性能
防音室では、高音と低音をバランスよく吸音する、天井吸音仕様材を採用します。
特に、人の話し声の音域をしっかり吸音するので、反響しすぎて不快になりがちなWeb会議の音声もクリアに伝わります。テレワークではWeb会議がつきものです。Web会議での話し声をクリアにして会議により集中するには、防音室が最適です。
③通信性能
通信性能によって、防音空間でも快適な高速通信が楽しめます。
防音室の工事の際に、コンパクトな「コンセント埋め込み型Wi-Fiアクセスポイント」を採用することで、866Mbpsの高速通信でつながり、Wi-Fi対応家電など、複数端末の同時利用が可能になります。そのため、防音空間でも快適な通信が可能となるのです。
コロナをきっかけに新しい生活様式に変わりつつある現代社会。防音室は、いわばその新しい生活様式を支える「新しい室内環境」です。
防音室でテレワークを快適にしよう!
耳に入ってくる音は、ヘッドフォンやイヤホンなどで解決することもできますが、音楽が流れているとと逆に集中できないという方も少なくありません。
音だけではなく、生活空間自体をできるだけ切り離し、仕事に集中できる空間を確保することが理想です。
そんな音の問題を解決するのは、防音性能、吸音性能、通信性能を兼ね備えた防音室です。
株式会社クリエートでは、防音工事だけでなく、防音室の設置、マンション上階からの騒音対処工事などを行っております。
今後もテレワークが増えていくことが考えられます。快適にテレワークを行うためにも、自分に合った防音対策を検討してみませんか?
クリエートでは、お客様の現状の不満や理想などをしっかりお聞きし、本当に快適な空間に作り替えるように努力いたします。テレワークで音が気になるという方は、ぜひ一度ご相談にいらしてくださいね。
近年、これまで住宅に一般的に使われてきた「塩化ビニールクロス」や「合板フローリング」。
これらの建材に含まれている溶剤や接着剤、塗料など有害な化学物質 (VOC) が原因で健康被害(シックハウス症候群、化学物質過敏症など)を抱える人が増えたことが問題となりました。
こういった住宅事情を背景にして、近年では安全性に配慮した快適な住環境を意識する人々が増えています。
日本の古くからの建築が見直され、珪藻土のような自然素材を使ったリフォームが注目されています。
そこで今回は、自然素材や自然塗料などを詳しくご紹介します。
代表的な自然素材をご紹介
昔ながらの自然素材には、独特の優しい風合いがあり、体に優しく快適なイメージがあるでしょう。そんな自然素材には、珪藻土、漆喰、畳、無垢材、セルロースファイバーなどがあります。
自然素材の壁材の代表ともいえる珪藻土は、植物性プランクトンの死骸が湖や海の底に蓄積されてできた化石土のことです。
珪藻土は、原土を細かくして乾燥させ、つなぎ材や凝固剤、顔料などを混ぜ合わせ、壁用の内装材として使う自然素材なのです。珪藻土は優れた断熱性や吸放湿性、吸着脱臭効果などを持っています。
また、ダニやカビなどの発生を抑えることができるため、アトピーやぜんそくなどのアレルギー症状にも効果的です。
漆喰
漆喰は、伝統的な塗り壁として昔から土蔵などに使用されていた自然素材です。
漆喰の主な原料は石灰質で、麻の繊維や海藻のり、細かく切った紙などを混ぜ合わせてペースト状にして作られています。そんな漆喰は、耐火性や耐久性、吸放湿性にも優れており、暑い夏は涼しく、寒い冬は暖かいという特徴も持っています。
無垢材
無垢材は、天然の木材で見た目が美しく、湿度を調節できる自然素材です。
100%自然素材なので、化学物質による人体への悪い影響が出る心配がありません。無垢材は直接体に触れる部分の床材は無垢材ならではの優しさや風合いが楽しめるでしょう。
畳
畳はイ草が主な原料で、経糸に麻糸や錦糸を使って織機で織られたゴザの自然素材です。
新畳は青々としていて、イ草の深い香りが気持ちをリラックスさせてくれます。畳は月日と共に色が黄金色に変色していくのが特徴です。
セルロースファイバー
セルロースファイバーとは、天然の木質繊維でさまざまな太さの繊維が絡み合って空気の層をつくる自然素材です。
繊維の中に空気泡があるので、音や熱を伝えにくくなっているのが特徴です。セルロースファイバーは室内の遮熱や保湿の向上につながることもあり、自然素材の中でも特に注目されています。
安全に配慮した自然塗料について
また塗料などの分野でも、人の健康・安全に配慮した自然塗料などが多く流通しています。自然素材に興味がある方は、塗料から初めてみるのも一つの手です。
そんな自然塗料には、主成分によってオイル系やワックス系、油ワニス系、セラックワニス系、オイルワックス系の5つに分けることができます。
ここからは、5つの自然塗料について詳しくご紹介します。
オイル系
オイル系の自然塗料は、亜麻仁油や桐油、ひまわり油、えごま油など植物油を原料としたものです。
オイル100%のものと、柑橘類の皮油、マツ科の樹皮から取れるガムテレピン油などを溶剤にした塗料があります。
ワックス系
ワックス系の自然塗料は、蜜蝋やキャンデリラ蝋、カルナバ蝋など蝋を主成分としたものです。
油ワニス系
ワニスは、樹脂を溶剤に溶かしたものです。樹木から取れるダンマルやコパール、松脂などの天然樹脂を植物油の溶剤に溶かしたものを油ワニス系の自然塗料として使います。
セラックワニス系
セラックワニス系とは、昆虫のラック貝殻虫の分泌物を精製してできるものをアルコールに溶かした自然塗料です。
オイルワックス系
オイルワックス系の自然塗料とは、その名の通りオイルとワックスを組み合わせたものです。
自然素材を使ったリフォームで豊かな暮らしを
自然素材は、価格は石油製品に比べればやや高価にはなりますが、こまめにお手入れをしながら長く使い続けることで自分の住まいだけの唯一無二のものになるでしょう。
また、自然素材を内装材や外壁、塗料などに使うことによって、シックハウス症候群や化学物質過敏症などの健康面での不安がなくなり、小さなお子様や高齢者がいるご家庭では安心・安全な住まいとなります。
自然素材は人体に影響のある有害物質を含まないため、環境にも人体にも優しいのが魅力です。
さらに、漆喰や珪藻土などの自然素材は清浄作用や調湿作用があるため、嫌なにおいを吸収し、湿度まで調節してくれるというメリットがあります。
株式会社クリエートでは、家族の皆様が本当に快適に暮らせる家をご提案しております。
自然素材を使ったこだわりの家もお客様のご要望に応えて施工いたしますので、気になった方はぜひご気軽に相談にいらしてくださいね。