現場の裏側ブログ

2022年08月22日 [月] | 株式会社クリエート|記事一覧

 

先月ご紹介した「遮音等級 D(Dr)値について」に続き、今回は遮音等級 L値についてご紹介します。

マンションの管理規約で”床仕様L45等級以上”というようなことを聞かれたことがあるでしょうか?
マンションなど集合住宅で、階上からの遮音性をしっかり守り、快適な生活が送れるように定められている規定になります。

遮音性能表示には、先月ご紹介したD(Dr)値、今回ご紹介する床指数L(エル)等級、音源の数値としてdb(デシベル)などがあります。
防音対策を考えている方や業者に依頼して防音施工をお願いしたいという方は、こうした性能表示を知り、ぜひ正しい遮音工事を計画していきましょう。

 

遮音等級L値とL等級について

 

L値とは、床衝撃音の防音レベルです。
音の伝わりにくさを表しており、小さいほど(遮音性能が)良いとされています。
L等級は、マンションの上の階で生じた床の衝撃音が、下の階でどのくらい聞こえるのかを表しており、
実際に暮らしている中(生活実感)の表現に関連付けられているので、専門用語がわからない方にもわかりやすいという特徴があります。

・L-40(特級)…椅子の移動や落下音はほとんど聞こえない。人の足跡などはかすかに聞こえる。生活実感やプライバシーについてはかすかに聞こえる。
・L-45(1級)…椅子の移動や落下音は小さく聞こえる:人の足跡などは多少聞こえる。生活実感やプライバシーについては、大きな音やスプーンの落下音などが聞こえる。
・L-50(2級)…椅子の移動や落下音は聞こえる。人の足跡などは聞こえる。生活実感やプライバシーについては、生活状況がわかる程度。
・L-60以下…3級、級外仕様となり遮音性能は期待できない。

L等級は
 

L値についての注意点

 

L値は、日本工業規格であるJISに基づく方法で、実験室で測定したデータから実際の現場での遮音性能を推定したものになります。

現場の状態としては、標準的な施工が行われた梁区画面積10~15㎡のRC版(コンクリート版厚み150㎜)を想定しています。
したがって、長大スパンの床版や貫通部を持つ床版あるいは柱、梁、壁などを通じて伝播する音の大きな建物など、条件によりばらつきが大きくなる可能性があります。

このように、L値やL等級はあくまでも推定値であることを理解しておきましょう。

 

まとめ

 

今回は、遮音等級であるL値について詳しくご紹介しました。
L値は、騒音問題などでしばしば取り上げられる数値なので、マンション購入を検討している方や防音施工を考えている方などは、どのくらいの等級でどのレベルの遮音性能があるのかを簡単にでも把握しておくと良いでしょう。

防音のプロである業者に相談すれば、最も費用対効果の良い形で、高い防音効果を得ることができるでしょう。
些細なことでも専門家に相談し、必要な遮音性能を決定していきましょう。

株式会社クリエートでは、皆様の防音・遮音、リフォーム・リノベーションに関するお悩みを解決いたします。
お住まいにお悩みがある方は、ぜひ一度、お気軽にお問い合わせください。

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