現場の裏側ブログ
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気密性の高い室内や、防音性能の利いた室内では、声や音がやまびこのように反響し、嫌な響きが耳を突いてしまいます。
会議室のプレゼンでこれが起これば相手に悪印象を与えますし、ピアノを弾くときなどは、反響が演奏を台無しにしてしまいます。
これを防ぐのが、「吸音材」と呼ばれる素材です。今回は、吸音材の効果や、実際にどんな素材を使用しているのかをご紹介します。
吸音材とは、音を吸収することで音漏れや反響を押さえる性質を持った素材です。空気中に伝わる振動エネルギー、つまり音を軽減します。柔らかい素材を使って、音を吸収するイメージです。
吸音材は、室内の嫌な反響音を軽減したり、残響時間を調節するのに使われます。防音対策には不可欠となる素材で、他の防音材と組み合わせることで、音の反響を調節します。
狭い部屋で音が響くケースや、会議室などの広い部屋で声がこだまして聞き取りづらいケースで、吸音材は特に力を発揮します。
例えば、会議室でプレゼンする際、マイク音声が嫌な形で耳に残るとき。テレワーク中の音声が聞きづらい、伝わりづらいとき。こういった仕事シーンに影響が出る場合も、解決には吸音材が使われます。
また、ピアノなど楽器演奏の場合は、反響して時間差で耳に届く音のせいで、気分が悪くなってしまうこともあります。
吸音材はこうした反響を調節することで、防音トラブルを解決します。
ちなみに、コンサートホールなど、大きな音が出ることが前提の建物の場合、設計の段階から、吸音機能を重視する場合もあります。コンサートホールで天井が波打っていたり、凹凸の異形の形状をしているのは、防音効果を得るため設計です。
多くは天井仕上材に吸音ボードを張ることで、音を軽減します。また、壁に吸音パネルを張ったり、吸音効果のあるカーテンを使うなど、様々なアプローチがあります。
その中でも代表的な、天井に使う吸音材をご紹介します。
厚み27ミリの素材に、曲線を活かした意匠と、高い吸音性能を併せ持ちます。ハイレベルな吸音性能が求められる場合、こちらをおすすめしています。
他にも厚さ19ミリの「オトテンモダンシリーズ」という選択肢もあり、予算や用途に合わせて使うことができます。
沢山の防音材を使えばその分効果は高くなりますが、住宅の状況や予算の関係を鑑みないといけませんから、手あたり次第に使っていくのは現実的ではありません。
なので防⾳材は、「どこ」で「何」をしたいかによって、素材を適切に組み合わせる必要があります。
要因と目的に合わせた提案のできる専門家にお任せいただき、高額にならない、適正な価格の吸音工事を計画してください。
昨今の室内健具は、バリアフリー仕様で施工されるのが主流です。ドア下部と床のすき間を埋める段差が無いため、躓くことが無くなり、安全になりました。
しかし、その15~20ミリのすき間を音が漏れてしまうという欠点もあります。また、ドア本体も防音仕様でないこと、壁に比べて薄いこともあり、防音性能が高いとは言えません。
そのため、TVや音楽を楽しむ場合や、話し声が漏れてしまう場合、ドアを取り換えることは、一つの解決策となります。
今回は、そういった際にどんな防音ドアを選べばいいのか、その種類と性能、価格をご紹介します。
防音ドアは、ドア周辺をパッキン状に閉塞することで、音を軽減します。
ドア板や部品等の防音・遮音性能に加えて、「音が伝わるすき間を、ぴったり埋める」ことで、音をカットするわけですね。
部品の性能や機構により、気密性の高さを高めることで、防音・遮音効果を発揮する。これが、防音ドアの大きな特徴です。
以前は各メーカーが様々な商品を出していましたが、現在は、大建工業の商品がメジャーです。価格、仕上がり、デザインの種類の豊富さなど、様々な点で優れるためです。
デザインや色は細かな種類がありますが、性能面で大きく3つに分類できますので、ここではそれをご紹介します。
42db/500Hzと、規格品では最高級の遮音機構を持ちます。
価格はメーカー定価で¥483,100~です。
37db/500Hzと、弊社の防音ドアにおける基本仕様です。
価格はメーカー定価で¥198,900~です。
こちらはどちらかというと、音配慮ドアとしての意味合いが強いものになります。
価格はメーカー定価で¥107,900~です。
このように大建工業製だけでも3種類の防音ドアがあり、この中から好みのカラー・デザインのものを選んでいくことになります。
ちなみに、コンサートホールや音楽教室など、デザインや仕様をさらに細かく決めたい場合、規格品を使わず特注で制作するのが一般的です。但し、特注仕様で制作する場合、メーカーによる規格品を使うより、価格が上がる場合があります。
ドア一つとっても、得たい防音・遮音効果、価格帯によって、いくつかの選択肢があります。
防音・遮音の場合、音の要因や目標とする効果に対して、検証を行い、適切な対策を行うことが大切になります。
得たい効果に対して、どのくらいの防音・遮音性能が必要で、どんな商品を選べばいいのか、そういったことにお悩みでしたら、是非一度、専門家にご相談ください。