現場の裏側ブログ

10月, 2021 | 株式会社クリエート|記事一覧

防音施工はただ遮る(遮音)だけでなく、音を吸収(吸音)とのバランスも大切になってきます。

この吸音の存在が無ければ、「音が響きすぎて頭が痛い。」または逆に「全く響かなくて、
弾いていても気持ちよくならない。」といった防音室になってしまいます。

今回は室内を良い響きにする、残響や吸音の役割、よくあるお悩みについてご紹介します。

 

▼よくある音のお悩みについて

 

ピアノなどの楽器練習用の防音室で、音が響きすぎて頭痛に悩まされています。

 

この場合は残響が長すぎるので、以下の方法で対処すると良いでしょう。

 

・吸音パネルを取り付けることで若干の効果はあります。
・壁や床、天井などの内装仕上げ材の見直しや、吸音構造にすると大きく改善されます。

 

楽器を弾いていても音が響かず、気持ちよく弾けません。

 

この場合は、残響が短すぎる(吸音が強すぎる)ので、以下の方法で対処すると良いでしょう。

 

・拡散体を取り付けることで、残響時間を調節することができます。
・部屋の形状を変形させることで、残響時間を伸ばすことができます。

 
コンサートホールでよく見かける天井や壁のデコボコは
音を増幅・吸音し、反響を調整しています。

 
防音リフォームの場合は、部屋の形状を変えたり音源からの距離を有効に使ったりできますが、
狭い組み立て式の防音室の場合は音響的に非常に不利な設計となるでしょう。

 

▼ちょうど良い響きとは

 

音は壁や天井にぶつかると一部は吸収され、一部は材質の固体の中を伝わり、
残りは反射してその空間の中に戻ります。
これが”残響”と言われるものです。
防音室施工では、残響が長すぎる場合は吸音させ、逆に短すぎる場合はもっと響かせることができるように
適切に吸音材を使用して残響を調整する事で、心地いい響きになります。

 

▼防音室の使い方や好みによってリフォームのスタイルが変わる

 

音の響きは残響が長い状態の「ライブ」と短い状態の「デッド」があります。
それぞれにあったスタイルにする事でより快適に過ごせます。

 

●ライブにあったスタイル

 

ライブは、吸音材を少なくしているので音の広がりが良く
コンサートホールや楽器を演奏する部屋、歌や声楽などを練習するカラオケルームなどに向いています。

 

●デッドにあったスタイル

 

デッドは、一般的に周波数が高く音の響きの持続が長い音源の楽器、場所などに適しています。
また、音が明瞭に聞こえるため、録音スタジオやテレワークの部屋、映画を観るためのシアタールームや、
高級レストランやホテルの寝室、談話室などにも向いています。

 
音を響かせて気持ちよく演奏したい方や、あまり響かず自分の演奏を知りたい方など、
自分好みに調整することも大切です。

 

▼まとめ

 

ピアノ演奏室やシアタールーム・・・どのような防音室を作るにしても、
響きまでこだわりたいですよね。
今の状態やお悩み、ご希望により施工方法は変わってきます。

 

楽しむための防音室を作るには、まずは専門業者に自身の想い・やりたいこと・好みなど全て伝えてみてください。
それに対しメリットもデメリットも全て答えてくれる業者が、あなたにとって信頼のおける業者となるでしょう。

 

クリエートではそれぞれの状況と一つ一つのお悩み、希望に沿えるよう対応をしています。
ぜひ、信頼できる業者を見つけ、思いきり演奏などが楽しめる防音室を目指してくださいね。

 

お電話でのお問い合わせ
0120-928-849
受付時間 9:00~19:00

昨今の新型コロナウイルス対策で、実際の訪問ではなくWeb会議(オンライン会議)を
導入されている企業が多いです。
オフィス内のミーティングスペースでWeb会議をしていた時、
「オフィス内の音がうるさくて発言内容がよく聞こえない」と感じたことはないでしょうか。

 

今回は、よく聞く音がなぜ「雑音」になってしまうのか、また生産性をあげるためのWeb会議用の防音施工についてご紹介します。

 

▼音が雑音となるまで

 

音は壁・床・天井に当たり、様々な方向に反射して反響することで雑音になります。
近年の建物の内装材は、音や声が反響しやすいきれいな仕上げ材が多く使われてることで、
キーボードを打つ音、社員同士の会話、電話の音などが反響し雑音となり、
Web会議などに影響を与えてしまいます。

 

▼今の環境とWeb会議の相性について

 

建物の外壁は、断熱性や湿気対策として何かしらの断熱材が張られていますが、
室内の間仕切壁やオフィスのパーテーションなどは、多くは中が空洞に近い状態の2枚の板でできています。
そのため機密事項を扱うような重要な会話や、業務上の雑音がほぼ丸聞こえの状態になってしまいます。

 

 

▼Web会議用の防音施工を行うメリット

 

・会議に集中する環境が整い、生産性の向上が見込める

 

周りの雑音や音漏れが気になる場合は、ストレスとなり集中力が欠けます。

 

しかし、防音施工を行うことで周りの雑音を遮断でき、Web会議に集中しやすい環境を作る事ができます。

 

・遮音性をあげることで、会議の安全性が高まる

 

Web会議用の防音施工を行う事により、隣の部屋に音が漏れる心配が無くなります。

社外秘の情報を取り扱う会議でも安心してコミュニケーションが取れます。

 

 

▼まとめ

 

離れた相手と容易にやりとりができるWeb会議は、ウイルス対策だけでなく働き方改革を
進める上でも重要となってくるでしょう。

求める防音性能や広さなどで施工方法が変わるため、防音・遮音工事に精通した会社選びが大切です。
一般的な建築会社に相談しても問題ありませんが、防音施工に対する経験の差が表れます。
(解決したい問題点を理解した上での提案がもらえるか、結果として満足のいく数値を説明してくれるか、等)
弊社では、多くの実績を元にお客様に合ったご提案をさせていただきます。

 

まずはお気軽にご相談ください。

 

お電話でのお問い合わせ
0120-928-849
受付時間 9:00~19:00

楽しめる職場環境をつくる社員寮【施工事例/完成】

 

7月にご紹介した、約40年前の建物を社員寮にリノベーションした事例について、
完成いたしましたため写真とともにご紹介します。
関連ブログ:楽しめる職場環境をつくる社員寮【施工事例】

 

築年数40年のビジネスホテルを社員寮へ改修工事を行いました。

7月から工事着手し、防水是正工事・外壁塗装工事・看板取替工事・内改装改修工事を行い、9月末に完成となりました。

 

1・2階にある2室をゲストルームとしてランドリールーム・フロアーラウンジを設け、ホテル内の37室は寮生のためのワンルームとなりました。

設備等の経年劣化のため、高架水槽・ポンプ・ボイラー等の取替工事も行い、ユニットバスの水栓金具回りの交換も行いました。

 

今まで自販機コーナーとして使われていた部屋には、ランドリールームを新設しています。

配管設備の為に床をかさ上げして天井も排気設備を行い、
洗濯機7台とガス乾燥機5台、アイロン掛けなどのカウンタースペースを設けています。

 

施工写真

 

2・3階のフロアにある大きめの2部屋をラウンジルームにし、自由にくつろげる室内としました。

部屋のアクセントクロスを木目調にし、落ち着きのあるラウンジとしています。

 

各部屋の内装も片面をアクセントクロスとして、広さ感を演出しました。

ホテル当時のテーブルと小型冷蔵庫・TVはそのまま利用しています。
ベッドは新しいものを入れ、ユニットバスは消耗部品をすべてリニューアルしました。

 

施工写真

 

施工写真

 

オーナー様より洗濯物を干すスペースがほしいとの要望で、屋上に45㎡の物干しスペースをつくりました。

土間は補強並びに防水性を高め、鉄骨で四方に20本余りの柱を建て高さ3.0mの囲いをネットフェンスで張り、
風の強い日でも洗濯物が飛ばないようにしました。

 

施工写真

 

完成のお写真など、弊社ホームページ施工事例にも掲載させていただきますので、どうぞご期待ください。

 

お電話でのお問い合わせ
0120-928-849
受付時間 9:00~19:00