現場の裏側ブログ

2020年11月15日 [日] | 株式会社クリエート|記事一覧

実際に防音・遮音施工をするとき「一体どんな素材を使っているのだろうか?」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

一言で防音と言ってもいろいろな素材があります。

そこで今回は、防音・遮音に使われている代表的な材料をご紹介します。
耳をすます女性

防音材の種類について
騒音が部屋の中に入るのを防いだり、騒音が室外へと漏れるのを防ぐことを「防音」といいます。

しかし、防音にはさまざまな要素が存在するのです。防音材は主に、吸音材、遮音材、制振材の3種類があります。これらをうまく組み合わせて素材を効率的に活用することで、高い防音につながるのです。

それでは、吸音材遮音材制振材のそれぞれの特徴を見ていきましょう。
 

吸音材
吸音材は、空気中に伝わる音波の振動を熱エネルギーに変えることで、音を軽減させる素材です。吸音材は、室内の嫌な反響音を軽減したり、残響時間を調節するのに高い効果を発揮する、防音対策に必要不可欠な材料なのです。

より高い防音効果を出すには、遮音材をうまく組み合わせることで、音の反響を調節すると良いでしょう。

 

遮音材
遮音材は、空気中を伝搬する音波を遮る素材で、外部へ音を通過させないように跳ね返すことによって、遮音するという材料です。

遮音材は質量や面密度のあるものほどその性能が高いという特徴があります。また、どんなものでも遮音の目的に利用されれば遮音材料になります。

 

制振材
制振材は、揺れを抑えて共振を減少させる材料のことです。振動を抑える目的で使われ、音と振動という防音材策において重要な部分を改善します。

 

 

選び方を紹介している女性

用途別の防音材の選び方・目的別の防音材の選び方
防音材は、目的に合った材料や設置場所にあった材料を選ぶことが大切です。

「騒音の原因は何か?」「求めている音環境の優先順位はどれか?」などにより、材料の使用場所や防音材の組み合わせが変わってくるのです。

そのため、原因と目的をしっかり明確にすることが、効果的な防音対策の近道となるでしょう。ここからは、用途別・目的別の防音材の選び方をシーン別に見ていきましょう。

 

会議室

会議室
音や声が反響しがちな会議室は、音の反射を軽減させることが大切です。

そんな会議室には、吸音材を使うことをおすすめします。

 

 

ホームシアター

オーディオ・ホームシアター
音楽や映画が大好きで、ご家庭でもシアタールームを作って楽しんでいる方は少なくありません。

どんなに高性能のスピーカーを用意しても、室内の音環境によっては性能を十分発揮できないことがあります。

オーディオ・ホームシアターの音漏れや反響の双方を抑えたいという場合、遮音材と吸音材をバランスよく使うことをおすすめします。

 

 

ダンススタジオ

スポーツジム・ダンススタジオ
スポーツジムやダンススタジオは、床の防振対策が必要となります。

激しいダンスや運動は、床に大きな振動を与えるので、階下への配慮が大切です。床の防音対策には、制振材を使うことをおすすめします。

 

効果的な防音をするには?
効果的な防音をするには、防音する目的にもよるのですが、遮音量(透過損失)を大きくすることが大切です。

透過損失を大きくするには、遮音材の密度を高くし、さらに厚くする必要があるため、単位面積当たりの質量が大きい遮音材ほど遮音効果が高くなるのです。

 

単位面積当たりの質量が大きくなるほど透過損失が大きくなることを質量則と呼びます。

質量だけではなく周波数にも影響されるため、周波数が高ければ高いほど透過損失が大きくなるのです。

質量のあるものを使用すれば透過損失が大きくなるのですが、費用や質量、施工効率などを考えると、透過損失だけでの防音は効率的ではありません。

 

そのため、吸音と遮音、制振との組み合わせが重要になってくるのです。

 

 

笑顔の家族

まとめ

音の問題は、身近な生活環境と深く関わっています。

自分の好きな音は心地よく感じますが、生活リズムを乱すような音や振動は、一度不快に感じると嫌な気持ちは徐々に大きくなり、音量が変わらないのに音が大きくなったように感じることまであるのです。

 

確実な騒音の原因と目的を明確にすることが、効果的な防音対策の近道となります。

自分で対策をするDIYでも効果を得ることができますが、用途や目的、シーンなどを試みた対応・施工の提案ができるプロにお願いするのが成功の近道です。

 

株式会社クリエートでは、創業から15年目に入り、多くのお客様や企業様との出会いがあり、さまざまな案件に携わることができました。

これまでの建築概念から考えつかなかったアイディアを多く取り入れ、快適な室内空間を創造をしていく、お客様目線のお手伝いをさせていただき、耐年性・快適性をご提案しています。

 

マンションや二世帯住宅などの生活においても、生活騒音の問題が多くあります。

ピアノ室やオーディオ・シアタールームなどの防音工事だけではなく、生活騒音対策の工事も得意の施工分野としております。

騒音や防音対策でお困りの方は、ぜひ一度相談にいらしてくださいね。

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