現場の裏側ブログ

ホーム
現場の裏側ブログ | 株式会社クリエート - Part 99

少子化問題が日々取り沙汰されている現代社会のなかで、子どもたちが元気いっぱいにのびのびと成長している様子というのは非常に喜ばしく、ほほえましいものです。

 

しかし、ときにはその元気さにハラハラしてしまうもの。

 

集合住宅や二世帯住宅にお住まいの場合、子どもたちの足音が階下に響き騒音となっているのではないか・・・そんな心配を抱えるご家庭も多いのではないでしょうか。

 

0c703aa2515c1197a3391d16fccddb51_s-min

 

子どもの足音

まだ体の小さな子どもの足音なんて大したことないのでは?と思う方もいらっしゃるでしょうが、それは大きな間違い。

 

実は子どもの歩き方・走り方には特徴があるからです。

 

身体的に成熟している大人とは異なり、一般的に子どもはかかとから着地するような「かかと歩き」しかできないと言われています。

 

体重をかかとへ一点集中させるような歩き方なので、体は小さくてもドスンドスン!と、まるでハンマーで床をたたいているかのような重い音を階下に響かせてしまうことになります。

 

大人になるにつれて足の裏全体を使って歩行するようにな人がほとんどですが、まれにこの「かかと歩き」のクセが抜けず、ドスンドスンという足音を立てて歩いてしまう方もいるようです。

 

それに、小さな子どもに「お部屋の中を走り回っちゃだめ!」と注意しても、言う事を必ず聞いてくれるわけではありませんよね。部屋の中でも夜遅くても、走りたかったら元気に跳ね回ってしまうのが子どもというものです。

 

f7ba3f4218fff18ebd875690be02a9a5_s-min

 

子育てと騒音

ご家族や親御さんはもちろん、普段小さなお子さんと接する機会の多い方ならお分かりかと思いますが、子どもの行動が騒音の原因となってしまう可能性は他にもあります。

 

・子どもの声(泣き声やはしゃぎ声)
・食事中、食器やスプーンを床に落とす音
・おもちゃを床や壁に投げて遊ぶ音

 

そして、そんな子どもを目の前にした時、私たち大人はどんな行動を取りますか?

「静かにしなさい!」「走っちゃダメって言ってるでしょ!」

ついつい、注意する声が大きくなってしまう事もあります。

 

お子さんのいらっしゃるご家庭ではごくありふれた日常のシーンですが、この一連の流れが二世帯住宅やマンションなどの集合住宅では、騒音問題に発展してしまう事もあります。

 

b9d01493746ec31765d7e0fea5e2708f_s-min

 

騒音問題から子どもたちを「守る」ためには?

子どもに常に部屋のなかで大人しくしていてもらう事も、大声で注意しないようにする事も、気を付けてはいても正直完璧ではありません。

 

のびのびと子どもを育むためにも、床への防音対策をおすすめします。

 

 

床の防音対策

足音や物を落としてしまった音は、その衝撃で床や壁を振動させて発生するため「重量衝撃音」と呼ばれます。階下の天井で防ぐことも可能ですが、やはり上階の床で対策を講じる方が効果的と言えるでしょう。

 

 

アスファルトマット・ゴムマット

床のフローリング材の下などに敷くマットは、非常に多く使用されている床の防音リフォームです。防ぎたい音の種類によってアスファルト系マット・ゴムマットなど素材を使い分けます。

 

特にゴム製のマットは防音性や遮音性だけでなく、使いやすさ・制振性・防振性にもとても優れているのが特徴。

 

足音対策だけでなく、ピアノの下や電化製品の下など部分的に防音・防振性を高めたい時など幅広く使用できます。用途によって厚さや形状にさまざまな種類がありますので、他の防音リフォームのように「どんな音をどのくらいのレベルで防ぎたいのか」を明確にしておきましょう。

 

 

音パッド

音パッドとは下地に使われる構造材で、複雑だったり大掛かりな工事の必要なく比較的簡単に取り付けることが可能です。

 

床の防振のために「根太」のように使用して、浮いているような構造になるように施工する方法で、足音や物音が発生させる振動とそれによる音が階下へ伝わることを大幅に軽減させることが可能になります。

 

 

防音カーペット・防音マット

たとえ分譲のマンションであっても、規約で床のリフォームが禁止されていることがあります。

 

防音用に加工されたカーペットやマットを一枚床に敷くだけでも、階下への音を低減させることができますし、床に敷くだけと非常に手軽で特に防音性を高めたい子ども部屋やリビングに・・・と、希望する箇所へすぐに防音対策が実施できます。

 

床に防音施工をしたあと、防音カーペットなどを使用するとさらに防音効果が高まります。

 

65c4704c5c4a70ef0167ca55e1bb0a2c_s-min

 

まとめ

防音リフォームをしたから子どもがどれだけ騒いでも大丈夫!ということではありませんよね。

 

「下のおうちの人がびっくりするから、お部屋では走らないようにしようね」と、他の人を気遣う気持ちや思いやりの心をお子さんに学んでもらうよい機会でもあります。

 

また、階下やお隣の住人の方とコミュニケーションを日ごろからとっておくことも大切です。

 

「上のお宅はまだ小さなお子さんがいらっしゃる」と事情を理解していると、音に対する心情はかなり変わってくると言います。

 

ご近所さんも気持ちよく子どもたちの成長を見守ることができ、地域で子育てをしていくというのは何よりも素晴らしいことです。そんな環境づくりのためにも、ぜひ床の防音リフォームを多くのご家庭にご検討していただきたいと願っています。