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現場の裏側ブログ | 株式会社クリエート - Part 85

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家の中に明るい光を入れ、さわやかな風と新鮮な空気を運んでくれる窓。

 

窓は住まいには決して欠かせないもので、窓の位置・大きさによって部屋の印象が大きく変わるとても大切なものです。

 

しかし窓には、窓ならではの悩みがつきもの。風や空気だけでなく騒音も窓から入ってきますし、冬はすきま風や結露に悩まされることもあります。エアコンやストーブを使っているのに部屋が暖まらない…その原因は窓だった、ということもあるのです。

 

 

断熱と窓

実は窓は、住まいの中で一番温度が逃げやすい場所だということをご存知でしたか?

 

窓だけでなく、玄関・床・天井・壁など熱は住まいのさまざまな場所から逃げており、現在の住宅の75%以上が最新の断熱基準を満たしていません。

 

特に「窓から逃げる熱の割合」は全体の48%と、じつに半分近くの原因は窓なのです。

 

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住まいの断熱性能を上げるには?

住まいの断熱性を向上させるには窓の性能を向上させる必要があります。

 

ここで冷蔵庫を思い出してみてください。どうして常に庫内の空気を冷たく保っていられるのでしょうか?冷蔵庫のドアにはパッキンが付いていますよね。パッキン付きのドアがしっかりと閉まり密閉状態にあるため、温度を保っていられます。

 

つまり住まいも、暖かい空気の逃げ道である「窓」で密閉すれば断熱性を向上させることができるのです。

 

 

窓の断熱

①断熱ガラス

今ある窓枠(サッシ)はそのままで、ガラスだけを断熱性の高いものに取り替える、もっとも手軽で費用も安く済む方法です。

 

断熱ガラスは複層になっており、2枚のガラスの間に特殊なガスや乾燥した空気を閉じ込めています。ガラスの間に空気の層があることで室内から室外への熱の移動を抑え、その層が厚いほど断熱性が高いとされています。

 

しかし、せっかく断熱ガラスに取り替えても、アルミ製など熱を通しやすいサッシのままだとあまり意味のないものになってしまいます。

 

②カバー工法

現在の窓の上から新しい窓枠を被せる窓リフォームです。

 

既存の窓枠を撤去する必要がないため騒音も出ませんし、時間や費用などのコストが抑えられるため人気の高い工法のひとつです。

 

好みの窓枠にして部屋の印象をアップさせたり、窓の明け方を変えたりと手軽でメリットの多いリフォームですが、「カバー」という名の通り現在の窓の上から窓を被せるため、どうしても窓が小さくなってしまうというデメリットもあります。

 

カバー工法を選択するときには室内の寸法などをよく計算しておきましょう。

 

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③窓枠の交換

現在の窓枠を取り外し、新しい窓を窓枠ごとはめ込んで窓を交換する方法です。

 

室内の温度を逃がしていた原因の窓をごっそりと取り替えるので、一気に室内は快適になるでしょう。近年では、防犯対策のために窓枠交換を行うというケースも増えています。

 

断熱ガラスに替えたいけどサッシがアルミ製だからな…というときは、一緒に窓枠を樹脂製などに取り替えれば、断熱効果はより高まりますね。

 

しかし、窓枠の交換は断熱ガラスやカバー工法と比較して費用が高額になることが多いですし、窓をくり抜いたり足場を組む必要が発生したりと、大掛かりな工事になってしまうこともあります。

 

④内窓の設置

二重窓と呼ばれることもあります。窓を2つ重ねたようになるもので、現在の窓枠の内側にもう一枚窓枠を設置して二重構造の窓にリフォームします。

 

内窓と外窓の間に空気層ができるので、室内の空気が外へ逃げにくいのはもちろん、外からの空気の侵入を防いでくれます。室内の気温自体が下がりにくいので、エアコンや暖房などを効率的に使用することができ、年間を通して光熱費の削減にも一役買ってくれるでしょう。

 

また、断熱性が高いということは窓の周辺の気温も下がりにくいということですので、冬の悩みのタネである結露の発生も防止してくれます。

 

窓を断熱ガラスにして二重窓へリフォームすれば、さらなる断熱性の向上が期待できますね!

 

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内窓のメリット

①防犯

窓は時として、招かれざる客…空き巣などの侵入を許してしまうことがあります。

 

二重窓は読んで字のごとく「窓が二つある」わけですから、窓を破るという手間を二度かけなくてはなりません。空き巣は侵入に時間が掛かることを最も嫌いますので、防犯性も同時に向上することができるのです。

 

②防音

先ほどご説明したように、二重窓は内窓と外窓の間に空気の層を作り出します。音は空気を振動させて伝わりますので、この空気の層によってその振動を極限まで弱め、外からの防音・室内で発生する音の漏れを防いでくれます。

 

防犯・防音それぞれに特化した性能や性質を持ったガラス・窓枠がありますので、窓リフォームの際にはどのような環境を理想としているかを業者に相談しましょう

 

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まとめ

内窓は寒い北国から広まったものですが、エコ・防音・防犯などそのメリットの多さから、いまでは日本全国に普及しています。

 

住環境を向上させる条件が揃っているのが内窓と考えてもよさそうですね。暮らしをもっと快適に、住まいのレベルアップをお考えの方は、内窓の設置を検討してはいかがでしょうか。