- ホーム
- 現場の裏側ブログ | 株式会社クリエート - Part 74
現場の裏側ブログ
現場の裏側ブログ
お子さまが生まれた・ペットを新しい家族の一員に迎えた・趣味で楽器を始めたなど生活環境やスタイルに変化が生じると、お子さまの泣き声やペットの鳴き声・足音・楽器の音など、これまでは意識していなかったのにさまざまな音が気になりはじめたという方は多いのではないでしょうか。
これらをキッカケに住まいの防音や遮音のリフォームについて考えられた方もいらっしゃるかもしれません。ですが一口に「防音・遮音施工」と言っても、実際はどのような仕組みになっているのでしょうか?
音の大きさ
まずは、どの音がどれくらいの大きさなのかを見てみましょう。音の大きさは「dB(デシベル)」という単位で表されます。
快適に暮らせるレベルは一般的に40dB以下といわれています。
では、生活の中で聞く音は、どれほどの大きさなのでしょうか。
子どもの足音 :50~60dB
トイレの水を流す音:50~60dB
車のアイドリング音:50~60dB
猫の鳴き声 :75dB
掃除機をかける音 :80dB
人の歌声 :80~90dB※個人差有り
犬の鳴き声 :90~100dB
フルート演奏 :90dB
ピアノ演奏 :90~110dB
赤ちゃんの泣き声 :100dB以上
※概ねの数値となります。室内・室外など環境により異なります。
いかがでしょうか?
身近な音が思っていたより大きかった、ということがあるかもしれません。
上に挙げた例の中には、それぞれの配慮である程度の防止ができるものもあります。
ただ配慮が難しい時も度々あります。
それを解決してくれるのが防音・遮音施工なのです。
防音・遮音施工とは?
一般的に防音や遮音という言葉は、「音を防ぐ・通さない(=遮音)」とほぼ同じ意味で使用されていることがほとんど。しかし実際の住まいで遮音だけの対策した場合、それだけではうまくいかないことが多いんです。
遮音(=音を防ぐ・通さない)施工だけですと、話し声やテレビの音声・家電製品の音などあらゆる生活音が部屋中にガンガン響くようになってしまい、”騒音”として耳に入ってきてしまいます。
そのため、「吸音(=音を吸い込む。クッションを通した音のように小さくする。)」という施工も必要になります。
騒音を防ぎながら快適に音と共存していくには、「遮音」と「吸音」のバランスをとった施工が欠かせません。
目的別の防音・遮音施工
さらに防音・遮音のための工事は、音の種類によって施工内容が異なってきます。
音には空気中を伝わって届く「空気音」と、壁や床などを伝わって届く「固体音」の2つに分かれます。
空気音:空気を直接通し伝わる音です。話し声や赤ちゃんの泣き声・ペットの鳴き声などが含まれます。
固体音:床・壁・天井を、振動として伝わる音です。階段を上がる音・トイレの水を流す音・車のアイドリングなどが含まれます。
※上記どちらともの音を発生するものもあります。(ピアノの演奏音など)
上記の通り伝わり方が違うため、防音・遮音リフォームをする際は、防ぎたい音が空気音もしくは固体音、または双方なのかをはっきりとさせておくことがとても大切なのです。
では、空気音・固体音に対してどんな施工方法があるのかを見ていきましょう。
・窓を二重窓にする
・ドアを二重にする
窓やドアを二重にする事で、空気の層を間に作る事ができ音を吸収し、高い防音効果を発揮します。また防音仕様の素材を選べば、さらに効果を高めることが可能です。
あわせて家の中の様々なすき間から空気と一緒に出入りする音を防ぐ施工を行うと、赤ちゃんが突然泣きだしてしまったときやペットが急に吠え出してしまった時も、ご近所の方や一緒に住まれているご両親への心配も改善します。
・床や壁と音の発生源の間にクッション材を入れる
・浮き床にする
・防音効果の高いガラス・床材に取り替える
・壁に吸音材や遮音シートを入れる など
集合住宅や二世帯住宅にお住まいの場合は、生活音が下の階に響いていないか常に気を使いながら暮らしているという方が多いでしょう。特に小さなお子さまがいらっしゃるご家庭では、足音の発生が気になって、つい厳しく注意してしまうということをよくお聞きします。
防音・吸音効果の高い床材や遮音マットの利用などで、下の階へ生活音が響くことを軽減させることが可能です。
また、お部屋をまるごと防音室にすると、思う存分にピアノやフルートなど楽器の演奏を楽しむことができます。防音室施工であれば音を防ぐだけでなく、楽器の演奏を活かす「音響」についてもこまかに考慮されています。
まとめ
音はわたしたちが暮らしを営む上で欠かせない存在です。
ご自身やご家族、ご近所の方も含め、快適でワンランク上の生活環境を作るのであれば、防音・遮音はとても重要な施工です。住まいの中に音を入れない・音を外に出さないために、防音・遮音施工を考えてみませんか?
気になることは何でも、クリエートまでお問い合わせください!