現場の裏側ブログ
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近年、これまで住宅に一般的に使われてきた「塩化ビニールクロス」や「合板フローリング」。
これらの建材に含まれている溶剤や接着剤、塗料など有害な化学物質 (VOC) が原因で健康被害(シックハウス症候群、化学物質過敏症など)を抱える人が増えたことが問題となりました。
こういった住宅事情を背景にして、近年では安全性に配慮した快適な住環境を意識する人々が増えています。
日本の古くからの建築が見直され、珪藻土のような自然素材を使ったリフォームが注目されています。
そこで今回は、自然素材や自然塗料などを詳しくご紹介します。
代表的な自然素材をご紹介
昔ながらの自然素材には、独特の優しい風合いがあり、体に優しく快適なイメージがあるでしょう。そんな自然素材には、珪藻土、漆喰、畳、無垢材、セルロースファイバーなどがあります。
自然素材の壁材の代表ともいえる珪藻土は、植物性プランクトンの死骸が湖や海の底に蓄積されてできた化石土のことです。
珪藻土は、原土を細かくして乾燥させ、つなぎ材や凝固剤、顔料などを混ぜ合わせ、壁用の内装材として使う自然素材なのです。珪藻土は優れた断熱性や吸放湿性、吸着脱臭効果などを持っています。
また、ダニやカビなどの発生を抑えることができるため、アトピーやぜんそくなどのアレルギー症状にも効果的です。
漆喰
漆喰は、伝統的な塗り壁として昔から土蔵などに使用されていた自然素材です。
漆喰の主な原料は石灰質で、麻の繊維や海藻のり、細かく切った紙などを混ぜ合わせてペースト状にして作られています。そんな漆喰は、耐火性や耐久性、吸放湿性にも優れており、暑い夏は涼しく、寒い冬は暖かいという特徴も持っています。
無垢材
無垢材は、天然の木材で見た目が美しく、湿度を調節できる自然素材です。
100%自然素材なので、化学物質による人体への悪い影響が出る心配がありません。無垢材は直接体に触れる部分の床材は無垢材ならではの優しさや風合いが楽しめるでしょう。
畳
畳はイ草が主な原料で、経糸に麻糸や錦糸を使って織機で織られたゴザの自然素材です。
新畳は青々としていて、イ草の深い香りが気持ちをリラックスさせてくれます。畳は月日と共に色が黄金色に変色していくのが特徴です。
セルロースファイバー
セルロースファイバーとは、天然の木質繊維でさまざまな太さの繊維が絡み合って空気の層をつくる自然素材です。
繊維の中に空気泡があるので、音や熱を伝えにくくなっているのが特徴です。セルロースファイバーは室内の遮熱や保湿の向上につながることもあり、自然素材の中でも特に注目されています。
安全に配慮した自然塗料について
また塗料などの分野でも、人の健康・安全に配慮した自然塗料などが多く流通しています。自然素材に興味がある方は、塗料から初めてみるのも一つの手です。
そんな自然塗料には、主成分によってオイル系やワックス系、油ワニス系、セラックワニス系、オイルワックス系の5つに分けることができます。
ここからは、5つの自然塗料について詳しくご紹介します。
オイル系
オイル系の自然塗料は、亜麻仁油や桐油、ひまわり油、えごま油など植物油を原料としたものです。
オイル100%のものと、柑橘類の皮油、マツ科の樹皮から取れるガムテレピン油などを溶剤にした塗料があります。
ワックス系
ワックス系の自然塗料は、蜜蝋やキャンデリラ蝋、カルナバ蝋など蝋を主成分としたものです。
油ワニス系
ワニスは、樹脂を溶剤に溶かしたものです。樹木から取れるダンマルやコパール、松脂などの天然樹脂を植物油の溶剤に溶かしたものを油ワニス系の自然塗料として使います。
セラックワニス系
セラックワニス系とは、昆虫のラック貝殻虫の分泌物を精製してできるものをアルコールに溶かした自然塗料です。
オイルワックス系
オイルワックス系の自然塗料とは、その名の通りオイルとワックスを組み合わせたものです。
自然素材を使ったリフォームで豊かな暮らしを
自然素材は、価格は石油製品に比べればやや高価にはなりますが、こまめにお手入れをしながら長く使い続けることで自分の住まいだけの唯一無二のものになるでしょう。
また、自然素材を内装材や外壁、塗料などに使うことによって、シックハウス症候群や化学物質過敏症などの健康面での不安がなくなり、小さなお子様や高齢者がいるご家庭では安心・安全な住まいとなります。
自然素材は人体に影響のある有害物質を含まないため、環境にも人体にも優しいのが魅力です。
さらに、漆喰や珪藻土などの自然素材は清浄作用や調湿作用があるため、嫌なにおいを吸収し、湿度まで調節してくれるというメリットがあります。
株式会社クリエートでは、家族の皆様が本当に快適に暮らせる家をご提案しております。
自然素材を使ったこだわりの家もお客様のご要望に応えて施工いたしますので、気になった方はぜひご気軽に相談にいらしてくださいね。