現場の裏側ブログ
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防音工事を施工されている多くの企業で使われている遮音材は、いわゆる「断熱材」が主流です。
その「断熱材」の種類には、
<グラスウール>、<羊毛ウール>、<ウレタンフォーム>、<発砲ウレタン>、<セルロースファイバー>などがあります。
「断熱材」の中でも、素材の特徴から唯一、防音効果があるのがセルロースファイバーといえます。
今回は、セルロースファイバーの素材のヒミツ、施工のヒミツについてご紹介します。
セルロースファイバーは、新聞紙を主原料としている天然の木質繊維で、
さまざまな太さの繊維が絡み合い、たくさんの空気泡ができます。
この穴にぶつかるたびに音が小さくなります。
さらに繊維で音の振動を吸収するため外部に音が漏れません。
*ふとんの中で、大声を出しても聞こえづらいのと同じです。
一般的に使われるグラスウールや羊毛ウールは、
袋状に入った成型物をタッカー等で留めていきますが、配管・配線などもあり、
隙間なく充填することは難しい施工です。
これに対して、セルロースファイバーの場合は、
まず「床」「壁」「天井」の6面体に遮音壁スペースを造り
セルロースファイバーを専用の機械で吹き込むことで、
隙間、偏りなく隅々まで充填することができます。
併せて、遮音マット・遮音壁マット・遮音パネルなどを使い遮音効果を高めていきます。
さらに天井には、吸音性能の高い音響用天井材を張り、
反響音の緩和に配慮した設計・施工を行っていきます。
今回は、「断熱材」の中でも、唯一防音効果のあるセルロースファイバーについてご紹介しました。
遮音や遮音断熱などのリフォーム・リノベーションをお考えの皆様の参考になりましたら幸いです。
お部屋ごとの現場状況によって、施工方法も異なります。
株式会社クリエートでは、個々のお客様に合った最適なご提案をさせていただきます。
防音室リフォームをお考えの方は、是非一度ご相談ください。