現場の裏側ブログ
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建築・リフォームなど、お客様の夢や理想をカタチにするための住まいの工事には、たくさんの職人が携わっています。
大工・とび職・土工(土に関する基礎工事)・屋根・板金・塗装・防水・クロス・電気・水道・ガスなど・・・その工種は多岐に渡り、暮らしやすく安全で、快適な住まいを造り上げるために、裏方として工事を支えてくれています。
職人それぞれの名前の由来には、長い歴史とともに奥深い技術と意味合いがあるということをご存知でしょうか。
大工
建築の花形職人である大工。その由来は江戸時代の行政役付「大匠(おおたくみ)」からだと言われてます。
大匠は、設計から現場管理までをこなす役割を果たしており、「頭(かしら)」「助(すけ)」「充(じょう)」「属(さかん)」の4等級で構成されていました。
もちろん当時は電動工具などありません。手斧(釿、ちょうな※鍬形のオノ)・ノコギリ・ノミ・カンナを始めとする約100種類にも及ぶ大小さまざまな大工道具を駆使し、住宅から神社・お城までを設計から行っていました。
左官
古代日本では律令制が敷かれていたことは、皆さんご存知のことと思います。
当時の「四等官制度」に「佐官(官をたすけるという意味の“さかん”)」という職位があり、その官中の壁塗りを任された職人に「左官」という官位を与えたものが、そのまま職業名として現代に残っていると考えられています。
伊勢神宮の式年遷宮の際に注目を集めた宮大工(神社仏閣や歴史的建造物の補修など伝統建築を専門に手掛ける大工)を始め、お城の壁に代表される漆喰の鏡面塗りなどが左官の仕事として知られていますが、左官はなんと100種類以上もの道具を細かく使い分け、歴史ある高い技術をいまに残しています。
漆喰を何度も何度も重ね塗りして、鏝(こて)という道具との摩擦で磨き抜かれた鏡面塗りの壁は、まるで本当の鏡のように人の姿を写す仕上がりです。
歴史は流れ経済や技術の発展とともに、人々の暮らしは豊かになりました。これからも暮らしやすい快適な住まいの追求の手は止むことはないでしょう。
こうした現代の高い技術は、かつての職人たちのたゆまぬ努力の上に成り立っているのです。
言葉の由来を調べると、歴史や当時の想いを知ることができて本当におもしろいですね!