現場の裏側ブログ
現場の裏側ブログ
みなさんは、どんなものが「良い建築」だと思いますか?
多種多様な考え方・感じ方があり、一概に「良い建築とはこれだ」と定義づけることは、当然できません。
「良い建築であるか?安い建築ではないか?」を判断しなければいけないとき、こんなことを参考に考えてみてはいかがでしょうか。
①デザイン性
斬新なデザイン・色使いが美しい・造形がカッコいい・・・「良い建築」を思い浮かべるにあたって、まずはこのように視覚から受ける印象が強いという人も多いのではないでしょうか。
建築でこの「デザイン」の役割を担うのは、建物のデザイナーである「設計者」です。
ビジュアル(外面)イメージというのは何事においてもおろそかにできないもので、建築においてもそれは例外ではありません。
②機能性
住まいの機能性とは、設備や住環境など暮らしやすさのこと。何十年と毎日を過ごすことになる家の機能性の高さはとても重要ですよね。
この機能性は、デザインを担当する設計者、そして建築主というふたつの立場を担当する人間が重要な役割を持っています。
設計者の持つ設計力や情報量・提案力と、建築主自身がその建築に求めているものがせめぎ合いながら切磋琢磨し、「使いやすい建築」が生まれると考えています。
それぞれの役割
ひとつの住まいを造ろうとするとき、「こんな家にしたい・この家でこんな暮らしがしたい」という夢や理想を掲げられるのは、他でもない建築主です。
これから先の長い人生で、この住まいで家族がどのように暮らし、どのような未来を描いているのかをしっかりと発信することこそが、いい住まいを建てるための第一歩です。
設計者は住まいのデザイナーですが、建築主がいなくてはその技術を発揮することはできません。建築主が描く住まいへの夢を具体化してこそ、真価を発揮します。
例えば「この部屋に窓が欲しい」という建築主の希望があったとき、目的が採光なのか・換気なのか・景色を楽しむためなのかという”より具体的な要望”によってデザインは変わり、最適な機能を持つ窓を提案することができます。
出入口ひとつ取っても、建築主の家族構成やライフスタイル・住まいに求めていることを具体化して、引き戸がいいのか・ドアがいいのかを設計者が提案して考え、住まいを造り上げていくのです。
まとめ
住みやすく良い建築とは、建築主の想いと設計者のアイデアが結びついたとき初めて出来上がるものではないでしょうか。デザインや機能性はもちろん、品質へのこだわりも、予算やメンテナンスを考えた時に重要なポイントとなります。
妥協することなく、理想を叶える最高の選択を設計者・建築主で模索しながら、良い建築を目指していきましょう。