現場の裏側ブログ
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家は一生に一度の大きな買いもの。家族と話し合い、吟味に吟味を重ねて購入するという方がほとんどなのは、言うまでもありませんね。家を買うというのは一生に一回であることが大半で、一度買った家にずっと暮らし続けるということになります。
当然、その住まいで暮らす家族のライフスタイルは時とともに変化し続けます。歳を重ねれば若いうちは難なく過ごせていても、暮らしづらさや危険を感じることがあるかもしれません。
住まいと時間の流れ
住まいを選ぶとき、何を基準に選べばいいと考えていますか?
最新の便利な設備やデザインはとても魅力的ですよね。しかしそれだけではなく「長く暮らせる環境が整った住まい」であるかを考えていただきたいのです。
その家に暮らす家族の時間はどんどん流れていきます。小さかった赤ちゃんは大きくなり、それとともに自分たちは年齢を重ね、問題なく過ごしてきた住まいのさまざまなポイントが「不便だ」「危ない」と感じることが増えてくるかもしれません。ご自身が歳を取ることはもちろんですが、ご家族が高齢になる場合もありますよね。
住まいは暮らす人のライフスタイルの変化に順応させて暮らしやすい状態を保ち、最適なリフォームを行っていく必要があります。
備えるリフォーム
高齢化社会と言われる日本の健康寿命は男女ともに70歳以上と、「高齢者」として過ごす人生の時間はこれからも徐々に伸びていくことでしょう。
現在の住まいを改めて見返してみてください。廊下・階段・お風呂やトイレなど・・・身体能力がだんだんと衰えてくる年齢でも快適に暮らせるつくりになっていますか?危険だなと感じるポイントはありませんか?車いすユーザーにとって不便な所はないでしょうか?
歳を取ったりハンディを持つことになっても快適に暮らせる住まいへ備えるリフォームを今のうちにご検討ください。
早い備えをおすすめする理由
「子どもたちもしばらくこの家で暮らすだろうし、私たちも両親もまだまだ元気。そんなリフォームはもっと先でいいんじゃない?」なんて思っていませんか?リフォームは元気なうちに行って、来るべき時にそなえておく必要があるのです。
①身体的・精神的な負担
住まいのリフォームにはそれなりの準備が必要ですよね。依頼する業者を選び見積もりを取って、工事中は借り住まいへ移る必要が生じるかもしれません。
高齢になってそれらをイチから行うのはとても骨が折れますよね。リフォームの準備~施工~引き渡しで疲れきってしまい、体調を壊してしまうことも考えられます。若く体力があるうちに、リフォームを済ませておくのが賢い選択といえるのではないでしょうか。
②費用の負担
リフォームのための貯蓄が十分にあれば問題ないのですが、リフォーム費用のローンを希望する場合、高齢になれば審査が通りにくくなりますし、希望に届かない額のローンしか組めないという可能性もあります。
元気に働けてローンの心配も少ない今、リフォームを行って備えるべきだと考えます。
③明日はわが身!
当然ですが、高齢になるにつれ健康リスクは高まります。リフォームで備える前のある日、突然倒れて介護が必要な状態になってしまったら・・・。
「あの時リフォームしていれば、こんなに不便な生活を送らずに済んだのに」なんて後悔は絶対したくないですよね。
どのように備える?
①安全な移動
住まいの移動を安全にするために手すりの設置は必須だと言えます。廊下や階段など、手すりがあって滑りにくくなっていれば安心ですね。車いすを使う場合は間口やドアの開閉の向きにも工夫が必要となります。
また、外出するときの安全性も考えておかなくてはいけません。歳をとっても身体が不自由でも、安全でスムーズに楽しく外出することが健康のヒケツです!
②安全な水回り
トイレやお風呂などを安心して快適に使うためのリフォームを考えましょう。トイレは毎日必ず使うものですし、立ったり座ったりの動作を必要としますので特に優先度は高くありたいものですね。緊急時に備えられるかも配慮しましょう。
そしてお風呂は滑りやすく、冬はヒートショックなどたくさんの危険が潜んでいる場所です!手すりや滑りにくい床はもちろんのこと、浴室暖房の設置なども安全性を高めます。
③安全な部屋
部屋と部屋・廊下と部屋の間に段差はありませんか?すり足で歩きがちになってしまう高齢者にとってほんの少しの段差でも転倒のリスクがあり、小さなケガが重症化してしまうこともあると言います。
もし車いすを使うことになっても、段差がなければ移動がスムーズですし、すべての人にとって安心・快適な住まいへの第一歩となるでしょう。
まとめ
歳を取ることは止められません。昔のように身体が動かなくなったな・・・と思う日が、どんな人にもいつか必ずやってくるのです。
夢を抱いて手に入れた住まい。家族との思い出がたっぷり詰まった住まい。歳をとってもこの家でいつまでも暮らしたい!という願いを叶えるために、そろそろ将来のためのリフォームを考えてみてはいかがでしょうか。
家族が増えた・ライフスタイルが変わった・老朽化が気になる・・・みなさんが住まいのリフォームを考えるのはどんなときでしょうか。
リフォームをしたいなと考えてはいても、何から始めればいいのか?どのような手順を踏んで進んでいくのか?さっぱり分からず、なかなか具体的に動けないという方はいらっしゃいませんか?
リフォームは家を住みやすく・キレイにするものということは皆さんお分かりでしょうが、どのような流れをたどって完成というゴールへたどり着くのかを把握してリフォームを考えているという方は実は少ないのです。
リフォーム完成までのステップを今日はかんたんにご紹介していきたいと思います。
①資金計画を立てよう
何はともあれ、やはりお金は大切。無理のない資金計画を立てておくべきですね。まず家族のライフプランを考え、この住まいにどれくらいのリフォームが最適か・そのためにどれくらい費用をかけられるか・ローンを借りる場合の借入・返済計画に無理はないか・自治体の助成が受けられるかなどを考えましょう。
ここをなあなあにしてしまうと、いざ工事が開始されたら思いがけない追加費用が発生し予算オーバーしてしまった、なんてことになりかねません!
②問題点・要望を洗い出そう
今の住まいでの毎日の生活を振り返ってみましょう。不満点や困っている点・こうだったらいいのになぁと思っている点は、どんなところでしょうか。
お風呂が狭い・キッチンが使いにくい・子ども部屋が欲しい・ご高齢の家族のためにバリアフリーにしたい・屋根や壁の劣化が気になる・シロアリが心配など・・・
家族全員で話し合いの場を設け、意見や要望を書き出します。その中から改善すべき点・取り入れるべきことは何か、みんなで優先順位をつけていきましょう。
③依頼するリフォーム業者を選ぼう
情報誌やリフォーム情報サイトなど、複数の業者を比較・検討できる媒体がオススメ。
数多くの業者の中から、ただやみくもに選べばいいというものではありません。希望するリフォームの種類や規模にマッチした業者を選定しましょう。
リフォーム業者にはそれぞれ得意分野があります。デザイン性の高いリフォーム・自然素材を使用したリフォーム・バリアフリーにするためのリフォームなど、ご自身の住まいの完成形に限りなく近い業者へ最終的に依頼するのが、成功への近道です!
④見積もりを依頼しよう
理想を叶えてくれそうな業者が決まったら、次はいよいよ見積もりです。
ここで①と②で上げた費用・要望についてしっかりと業者へ伝えます。あいまいにしか伝えられないと正しい見積もりが出せず、費用的にも物理的にも失敗の素ですので、ここは確実に行いましょう。
よく言われている、複数の業者へ見積もりを依頼しその中から選ぶ…という方法は、最終的な判断材料が「金額」のみになってしまいがちです。かかる費用だけでなく、限られた予算の中でどれだけ要望を満たしてくれそうか・金額に見合った適切な工事をしてくれるかを見極めましょう。
⑤信頼できる業者と契約しよう
予算内に収まりそうなプランか・希望を叶えられそうなプランを提案してくれたか・質問や疑問点など納得のいく回答が返ってきたか・担当者は誠実で親身に、熱心に対応してくれたかなど、総合的に見て納得でき信頼できると感じた業者と契約しましょう!
施工している間や完成時だけでなく、不具合やトラブルが発生した場合やアフターフォロー(保証)・メンテナンスについてもきちんと確認しておくことも忘れずに。完成後のアフターフォローに莫大な費用を請求されてしまった!というトラブルを防ぐことができます。
ひとつでも疑問点・不安に思うことがあれば必ず解決しておくこと。妥協は禁物です。
⑥工事前~工事中の心構え
工事が始まると騒音や業者(車両)の出入りなどでご近所さんへ迷惑をかけてしまうかもしれません。この期間リフォーム工事を行うことを近隣の方へあいさつへ伺うなどの配慮が必要です。
工事中は業者へまかせっきりにするのではなく、こまめに現場を訪れ契約どおりに工事が行われているかをチェックしておきましょう。もしもの際も速やかに修正ができる可能性が高くなります。完了してからも、じっくりと現場を確認し、十分に納得したうえで引き渡し・入居を行うようにして下さい。
入居してから、新しくなった設備を「これどうやって使うの?!」とパニックにならないよう、使い方の確認や保証書の受け取りもお忘れなく。
まとめ
住まいのリフォームは、マイホームを建てる・購入するのと同じくらい人生において特別なイベントで、そうそう何度もあることではありませんよね。だからこそ計画・業者選び・施工経過の確認などをしっかり行うことです。妥協することなく、時には時間をかけて納得するまで担当者と話をすることも大切。
リフォームで後悔しないために、リフォーム完成までの物語を正確に描いておきましょう。