現場の裏側ブログ
現場の裏側ブログ
自作の防音対策とプロとの違い、自作の防音対策には限界がある
「自作で防音対策をしてみよう」と思いたち、ホームセンターなどで防音グッズを取り入れたことのある方も多いのではないでしょうか。自作での防音対策は失敗も多く、施工に成功したとしても十分な防音対策を得られないこともしばしば…。
自作の防音対策とプロによる施工では圧倒的な差があります。
そこでこの記事では、自作の防音対策とプロの防音対策を比較してみます。
プロの防音対策は、自作の施工とフローそのものが違います。
プロの防音対策リフォームの流れは以下の通りです。
1 ヒアリング:何を解決したいのか徹底したヒアリングを行い、ご要望の理解を深めます。
2 調査:場所の環境や平常時の生活音を調査します。
3 施工:適性価格の施工を行います。
4 効果測定:工事完了後、防音工事・施工の効果測定を行い、報告を行います。
基本的に、このような流れで防音のリフォーム工事は行われます。
また、リフォーム業者選びに関してですが、一般的な費用の相場よりも安い金額で見積もりを出す業者には気を付けましょう。
金額が安すぎると、質の悪い防音素材を使っていたり、防音性能の低い工事を行われたりする可能性があるのです。
リフォーム業者を選ぶ際は、価格だけではなく施工実績や経験豊富な業者を選ぶことが大切です。
騒音値や音圧は、デジベルという単位で表します。
騒音値の基準と目安をご紹介します。自作の防音・遮音対策とは違い、プロによる工事では必ずこのデジベルを測定します。
次に床への衝撃音の種類をみていきましょう。
一言に床の衝撃音と言ってもさまざまな種類があります。種類によって対策も工事も異なりますが、素人ではなかなか判断できません。
●軽量床衝撃音:軽いものを床に落としてコツンと音がしたり、スリッパで床を歩いてバタバタしたり、軽くて高音域の音を指します。軽量床衝撃音の遮音性能は、床の構造や床の仕上げ材などによって変わります。
●重量床衝撃音:大きな家具を動かしたり、子供がジャンプしたりとドスンとするような大きく下の階へと伝わる鈍くて低い音を指します。重量床衝撃音は、床の材質が重くて固いほど遮音性能が高くなります。
●空気伝搬音:楽器などから放出された音が空気中を伝わっていく音を指します。この空気伝搬音は、距離減衰により、音源から離れれば離れるほどレベルが減衰しますが、さらに塀など遮るものによって減衰します。
●個体伝搬音:振動源から発生した振動が床などを振動して伝わり、さらに壁などを振動させて空気中に音として放射する音を指します。
遮音工事は、内からの騒音をなどを出さない工事を指します。遮音性能が悪い部屋では、外からの音が伝わってくるので、快適な生活が妨げられる可能性があります。そのため、密閉性の高い材料や重い材料で、音を漏らさないようにリフォームなどで対策することが大切です。
遮音リフォームでは、遮音シートや遮音パネルなどがよく使用されますが、より効果を求めるのであれば遮音マットと遮音パネルをおすすめいたします。
遮音(防音)マットはゴム製で、厚みによって遮音(防音)性能が異なります。遮音(防音)パネルはゴム製マットと石膏ボードを組み合わせたパネルのことで、高い密度を持つため遮音シートと比較するとより高い遮音性が期待できるでしょう。
遮音対策はほかにもいくつかあありますが、重要なのは遮音材の種類、施工方法、壁厚など、目的に応じた性能をきちんと提案してくれる業者を選ぶことです。
私たちの毎日の生活にとって「音」は切り離せないものです。
自分の発する音で周りに迷惑をかけないことはもちろん、外部からの音で生活に悪影響を与えないためにも、適切な防音対策が必要です。
自作でも防音対策はできますが、防音カーテンや防音マットなどの自作でできる対策では満足いく効果を得られなかったり、自作で防音室を作った場合でも元の部屋を圧迫して、逆に窮屈な暮らしになってしまう場合も考えられます。
せっかく防音対策を行うなら、生活の邪魔にならないような理想的な対策を目指したいですよね。
防音対策で本当に価値ある満足感を得たいのであれば、経験が豊富なプロに依頼することをおすすめいたします。