現場の裏側ブログ

住まいの防音を知る:吸音ボードとは

May 20, 2019

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住まいの質を向上させることは、私たちの暮らしの環境を向上させることに直結します。

 

クリエートでは生活環境向上のため、音への対策の大切さについてをこれまでもお話してきましたが、その「住まいの質を向上させる」ためのパーツやその素材についても知っておいていただきたいと考えています。

 

今回はそのひとつ「吸音ボード」についてご紹介します。

 

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吸音ボードとは
吸音ボードとは呼んで字のごとく、音を吸収するボードのことで室内の壁に使われる建築資材です。

 

空気中の音の振動を熱エネルギーに変換させ、室内の反響音を軽減させて無駄な騒音を吸収する・音の響く「残響」の時間を調整するなどの目的があります。

 

取り付ける位置や枚数・ボードの素材によって効果が大きく異なってくるため、住まいや部屋のシチュエーションに合わせて施工していきます。

 

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吸音ボードのしくみ
空気を振動させて伝わるのが音、というのはこれまでも何度かお話してきました。

 

室内で発生した音は「振動エネルギー」となり壁を伝わり外部へ伝わります。その「振動エネルギー」の伝わる壁に吸音ボードを施工することでボード内の素材と音に摩擦を生じさせ、熱エネルギーへと変換します。

 

熱エネルギーへと変換された音の「振動エネルギー」はボードに吸収され弱まり、残ったわずかな音が外部へ抜けていくというのが吸音ボードのしくみです。

 

 

吸音ボードが求められるシチュエーション
吸音ボードを取り付けることでシチュエーションの質の向上が期待できます。
■お隣との距離が近い集合住宅。生活音やテレビの音・子どもやペットの声を軽減させたい
■子どもたちの元気な声や足音・先生の声・お遊戯の音楽などが反響しにくく、耳への負担を軽くすることがストレス軽減へつながるキッズルームや学習施設
■外部への音漏れを防ぎつつ適度な反響が求められる音楽教室や楽器演奏ルーム・オーディオルーム。
■反響を少なくし音が聞き取りやすく相手に伝わりやすい必要がある会議室やTV会議スペース
■センシティブな情報が小さな声でも聞き取りやすく伝わりやすく、会話内容が漏れないことが望ましいミーティングスペースや医療現場

 

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シチュエーションに合わせた吸音ボードの設置
たとえばキッズルームや会議室などは音が過剰に反響すると相手の声が聞きづらい・こちらの声が伝わりにくく、子どもの声が反響しすぎて耳に負担がかかる・大きな声を出さないと伝わらずストレスを感じる。

 

周りに聞かれたくないミーティングの内容や医療機関での処方内容などが漏れ伝わってしまう・ご高齢の患者さんとの会話に難が生じるなど数々のデメリットがあります。

 

こういったシチュエーションでは限りなく音の反響を抑える必要がありますが、反対にピアノルームやオーディオルームでは適切な反響が求められます。

 

反響が適切でなければ本来のメロディや音色がわからない・高音や低音が聞き取りづらいといったことが発生し、音を楽しむことができなくなってしまいます。

 

吸音ボードの設置を検討する際は部屋の用途やシチュエーションなど、音をどうしたいのか・どんな効果を望むのかを明確にすることでより高い効果を得ることができます。

 

 

オフィスでも一般家庭でも
先ほどご紹介したシチュエーションの例ですと吸音ボードが必要なのはオフィスや人が多く集まる場所だけなのかな?と思われてしまうかもしれませんが、一般のご家庭でも活用していただきたい場面はたくさんあります。

 

小さなお子様やペットと暮らすご家庭・ご高齢のご家族のTVの音が気になるご家庭・楽器の演奏や本格的なオーディオを揃えての音楽鑑賞がご趣味である場合。

 

ご自宅内に音楽スタジオがあったり、音楽教室や学習塾を開いているご家庭など。

 

吸音ボードには他にもパネルやシート・フィルムなどもあります。一般家庭でも十分に効果が期待できるものがありますので、音についてあきらめずにまずは相談してみることをおすすめします。

 

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まとめ

音は発生するものが当たり前ですが、それと同時に我慢しなくてはいけないものという常識にとらわれてはいないでしょうか。

 

こんな環境だから音に悩まされるのは仕方ない、理想の音を楽しむのはあきらめようというのは非常にもったいないですし、くらしが豊かであるとは言えませんよね。

 

音の環境は毎日の生活の質に直結します。音と上手につきあいながら暮らしていくために、音の対策への理解を深めていっていただきたいとクリエートは考えています。

 

どんなシチュエーションでも理想の音環境をつくることは可能です。まずはみなさんの理想の「音との付き合い方」を我々にお聞かせください!