現場の裏側ブログ
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ひとの住まいにおいて絶対に欠かせないものは?という問いに、ほとんどの方がまず一番に思い浮かべるのはトイレではないでしょうか。
わたしたち人間が一生のうち、」トイレで過ごしている時間は、なんと約3年にもなると言われていることをご存知でしたか?トイレのリフォームは年々人気を増してきており、トイレも目を見張る進化を遂げています。
そのなかで今もっとも人気の高い「タンクレストイレ」について、今日はご紹介していきたいと思います。
タンクレストイレとは?
タンクレストイレとは文字通り「タンク」が「レス」なトイレ。便器の後ろにタンクが付属していないトイレのことです。従来のトイレはタンクに水を貯蔵する必要がありましたが、タンクレストイレはトイレの管が水道と直結しているため、タンクを設置する必要がありません。
これまではトイレといえば、タンクがついているのが当たり前でした。
タンクレストイレが誕生したのは1993年。じつは30年近くもの歴史があるんです。しかし販売当初は従来の水道との水圧の関係などが原因でトラブルも多かったそう。それから改良を繰り返し、ここ10年ほどで販売台数が上昇。いまでは人気の最新トイレとして注目を集めるようになりました。
タンクレストイレのメリット
①トイレが広くなる
タンクレストイレの一番のメリットといえば、便器自体もコンパクトですし、何よりタンクに場所を取られない分トイレの空間が広く使えます。タンクありの場合と比較して、高さは約30cm・奥行は約10cmの余裕が出ます。
住まいの間取りの中で、トイレというのはどうしても狭くなりがち。しかし、閉塞感のあるトイレは落ち着きませんよね。限られたスペースを広く使えるタンクレストイレはゆとりを生み、快適な空間にしてくれます。
「タンクレストイレは手洗いがなく困るのでは?」という印象をお持ちの方も多いようです。しかし、家のスペースや間取りにもよりますが、広くなった分を利用して手洗いスペースの設置が可能ですし、簡単に設置できるセットの手洗いを用意しているメーカーも多数ありますので、さほど問題視しなくてもよさそうです。
②掃除がしやすい
従来のトイレだと、ブラシの届きにくい便器の内側や拭きにくい床との接地面・凹凸の多い面など、一番キレイにしておきたい場所なのに、掃除がしづらく思うようにキレイにできない!というお悩みを抱えている方が多かったことでしょう。
タンクレストイレのほとんどは、凹凸の少ないシンプルなつくりになっているので汚れやホコリがたまりにくく、サッと拭くだけで綺麗になります。タンクがない分、これまで気になっていた温水便座も、持ち上げてキレイに掃除することもできます。
この圧倒的な掃除のしやすさも、タンクレストイレが普及してきた人気の要因のひとつです。
③節水効果
どのメーカーもタンクレストイレの節水機能に力を入れています。従来のタンク式のトイレと異なり、タンクレストイレは洗浄する水を溜めておく場所がありません。そのため、いかに少ない水で洗浄できるかということがキーポイントとなってくるからです。
それに、タンクレストイレのメリットのひとつに「連続で洗浄できる」というものがあります。朝の忙しい時間に家族でトイレの順番待ち・・・なんて、よくある光景ですよね。そんな時、タンクに水が溜まるのに約1分かかるタンクトイレはなかなかのストレス。前の人が使用した直後でも待たずに洗浄できるというメリットがデメリットに転じてしまわないためにも、タンクレストイレにおいて節水効果は最も重要視されるべきポイントです。
実際に、ひと昔前まではトイレを洗浄するために10L以上もの水を使用していましたが、タンクレストイレが普及した現在ではその約1/3の水で洗浄が可能になってきています。
④デザイン性
時代とともにトイレの価値観は変化し続け、いまやトイレは単なる「用を足すための空間」ではなくなってきています。これまでは、トイレに「かっこよさ」「オシャレさ」を求めることなんてことは考えられませんでした。
パーツや凹凸が格段に少なく、スッキリとスタイリッシュなデザインの多いタンクレストイレは、トイレの革命児。大手メーカーのタンクレストイレが、グッドデザイン賞を多数受賞していることもあり、「こんなにかっこいいトイレを置くならもっとオシャレな空間にしたい!」という方が増えてきています。
まとめ
クリエートにも、「住まいのなかで、トイレをほっと一息、リラックスできる空間にしたい」と、トイレリフォームのご相談を多くいただいています。
わたしたちの生活とは切っても切れないトイレ。自宅のトイレをなんとかしたいな。でも壊れてからにしよう。と、漠然とお考えの方も多いかと思いますが、トイレが壊れてからあわててリフォームするのでは、生活に大きな支障をきたしてしまいます。
たかがトイレ、されどトイレ。キッチンやお風呂・リビングと同じように、トイレをひとつの空間としてとらえるリフォームを検討してみませんか?